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地元民が地元の魅力を再発見!八尾曳山まつりに初めて行ってきた

ゴールデンウィーク、ふと思い立って県内旅行をすることにした僕。
行き先は富山県富山市八尾(やつお)

市町村合併の前は「八尾町」だったこのまちは、石畳の残る風情ある街並みが魅力で、「越中おわら風の盆」で有名なところです。

「おわら風の盆」とは、毎年9月1日から3日にかけて行われる行事。哀愁を帯びた三味線と胡弓、太鼓の音色と、味わいのある唄に合わせて踊り手たちが情緒豊かに踊りながら街をねり歩きます。根強いファンが多く、人口2000人のまちに20万人もの人が訪れる行事なんです。2020年の紅白歌合戦では、東京事変が「おわら風の盆」をモチーフにしたパフォーマンスを披露し話題になりました。

……ということで、富山に住む僕にとっても、「八尾=おわら」というイメージが定着していたんですが…。

5月3日に八尾のゲストハウス「凪」に宿泊予約したところ、こんなメールをいただきました。

チェックアウト日の5月3日は曳山祭りがございますので、午前中は八尾での滞在を予定されることをお勧めします。

むむ!?「曳山祭り」!?聞いたことはあるけれど観たことは一度もない!!なんていう好タイミング!!

ということで、今回は地元民にとっても新鮮だった、八尾曳山まつりのレポートをします。

◎ゲストハウス「凪」にチェックイン!

今回宿泊したのは八尾に昨年OPENしたばかりのゲストハウス「凪」なりひら。こちらは一棟貸し・サブスクリプション型の宿なので、会員になると年に3日「凪」に滞在することができます。(今回はビジターとして宿泊しました)

特徴は狭い間口からは想像できないほど奥に広がる空間。町家建築の良さを残しながらも、美しくリノベーションされた宿です。

奥の窓から八尾の街並みが見える

なんと、檜風呂も楽しめちゃうんですよ。2階建てになっており、2階の窓からは石畳の街並みが見渡せます。

檜の香りがたまらない

チェックインすると、オーナーの原井紗友里さんが温かく出迎えてくださいました。「凪」の向かいには、同じく原井さんが運営する蔵付き一棟貸しゲストハウス「越中八尾ベースoyatsu」とカフェがあります。ウェルカムドリンクとして、水出しコーヒーや抹茶ラテなど豊富なラインナップから1杯いただくことができました。

抹茶ラテとおわらが描かれたお煎餅

夜ご飯はケータリングをオーダーすることもできますが、オーナーの原井さんは「八尾の飲食店さんで食べていただきたい」という想いから飲食店マップを参考に、外へ食べにいくことをおすすめされています。

食後には、近くで販売されている八尾のクラフトビール「おわら浪漫」をいただきました。こしひかり、スタウト、ピルスナー、レッドエールの4種類を飲み比べ!檜風呂で温まった身体に染み渡るビール…最高…。

朝ごはんはお寿司!八尾の鱒寿司やさん「寿司一」さんのお寿司です。富山名物・鱒寿司だけでなく、穴子、バイ貝、サバなどなど…いろんなお魚が楽しめます。山椒の効いたお味噌汁がよく合う…!

◎6町内がそれぞれの曳山を披露

 ©︎キムラカツヒコ

午前5時ごろから、太鼓の音が響き渡ります。曳山まつりの日の八尾は朝が早いんです。各町内の曳山が一箇所に集うためです。

上新町・東町・西町・今町・諏訪町・下新町の6つの町内が特徴ある曳山を所有しています。これはかつて、八尾商人の財力の象徴として、また町民文化の集大成として各町内が曳山を豪華に作り上げ、財力を競い合ったことに由来します。彫刻の町として知られる富山県南砺市井波の井波彫刻をはじめ、彫金や漆芸、彩色の技術が随所に散りばめられた曳山は、毎年5月1日になると、釘を一本も使わず、くさびや麻縄で組み上げられます。

oyatsuの若女将・えまちゃんも法被を着て参加(右) ©︎キムラカツヒコ

八尾の曳山は、「二層の人形屋台形式」。上部には御神体の人形が祀られており、下部では太鼓や笛、三味線によって曳山囃子が奏でられます。

◎まだまだ富山には知らない魅力がたくさん

10時20分ごろになると、ゲストハウスの前を曳山が通過していきました。下から見上げる曳山も迫力があって良いですが、2階の窓から観られる曳山もまた違う風情がありました。

2階から観ると上部の皆さまと目が合います

見所は「引き回し」。曲がり角をうまく引き回すことができると、大きな拍手と歓声が送られました。曳く際には、「ホリキノ ミッツノ ヨーカンボー」という大きな掛け声がかけられます。実はこれ、どういう意味かわかっていないんです。それだけ長い歴史があるってことですね。

そして実は、夜にも曳き回しがあるんです。曳山の提灯に灯がともり、昼間とはまた違った幻想的な雰囲気が味わえます。

©︎キムラカツヒコ

偶然、楽しむことができた「八尾曳山まつり」。コロナ禍でお祭り自体が開催中止となることも多い数年間だったので、久しぶりに自分の中の熱い部分が目覚めるような、お祭りならではの興奮を味わうことができました。

富山への移住者を増やすため、富山の魅力をたくさん探してきた僕ですが、まだまだ知らないことがたくさん。これからも、皆さんに富山のおもしろい・楽しい・珍しいをお伝えできるように、県内あちこちへ足を運んでいきます。

そんな僕がスタッフの1人である富山お試し移住サービス「ためスモ」は、富山の暮らしをできるだけリアルに想像していただけるような滞在プランを、お一人おひとりにご提案します。
是非一度、富山へいらしてみてください。旅行では見られない、富山の素顔をお見せします。


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