タメ/pt-watcher🌠(類聚メモ帳PART3)

ブログ「類聚メモ帳」著者/「鎌倉史跡・寺社データベース」管理人主宰。中世史、仏像、寺社…

タメ/pt-watcher🌠(類聚メモ帳PART3)

ブログ「類聚メモ帳」著者/「鎌倉史跡・寺社データベース」管理人主宰。中世史、仏像、寺社、古建築、絵画等に興味があります。神奈川県鎌倉市出身。

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「類聚メモ帳」はnoteへ引っ越してPART3になりました。

2011年12月に始まった我がブログ「類聚メモ帳」。当初はSo-netブログを利用していましたが、特に画像のアップロード機能に不満が多く、2019年12月31日にHatenaBlogへ移転しました。 それから約4年と7か月の歳月をもって、「類聚メモ帳」はnoteに再移転することになりました。 HatenaBlogは使い勝手は非常によくHTMLも使えたので、特にふりがな(ルビ)なんかを使える点で良かったのですが、移転を決めた一番の理由は広告です。 まず、このブログは更新頻度が

    • セブンイレブンでの大事件

      それはある日の夕方のことだった。 この日は職場のくだらない(心底どうでもいい)、しかし、なかなか大変な会議のため心が折れ、その日の夕食を作る気がなくなった。帰ってからもやらなければいけない仕事がいくつかたまっており、夕食にあまり多くの時間を費やすわけにいかない。そこで簡単にコンビニで食事を買って夕食を済ませようと、自宅の最寄り駅のすぐそばにあるセブンイレブンに妻と立ち寄った。 弁当や総菜などをひとしきり選んだ後、「ちょっとお酒でも飲もう」と思って、セブンイレブンのプライベ

      • 橘寺(明日香村)

        仕事を辞めたい、と思った(何回目?)。しかし、本年はいよいよ今年限りと思い、例によって再び聖徳太子の御前に額づいてその思いを吐露したいと思った。前回は播磨の法隆寺荘園の旧地、斑鳩寺に向かい、それもやはり年度の終わりが近づく去年の3月のことであった。今回は太子がお生まれになったと伝わる橘寺にやってきた。果たして太子は今回の旅で私に何を与えてくれるのだろうか。 明日香村の観光はレンタサイクルが主流らしい。 近鉄吉野線の飛鳥駅前にはいくつものレンタサイクル屋さんが並ぶ。そのうち

        • コロッケそばの怪

          皆さんはコロッケそばという食べ物があるのをご存じだろうか。 かけそばにコロッケが入っているだけのシンプルな料理。 しかし、通例「かけそばにコロッケを入れるか?」ということでゲテ物扱いされ、あるいはその存在を知っている人においてもそんなに高尚な食べ物ではないという認識を持たれるであろう、この料理。 私がコロッケそばと出会ったのは、大学生の頃であった。大学の学食にコロッケそばがあったのだ。最初は私も「なんじゃそら」と思ったのだけれども、食べてみると…「別においしいとは言えな

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          気に入っているもの(FMトランスミッター)

          私の乗っている車は今年で13年目を迎えます。製造から13年も経つと陳腐化が進み、最新の車にはついているものがなかったりと、いろいろ不便に思うこともチラホラ。 特に車中で音楽を聴く時なのですが、もともとこの車はCDの再生とiPodに接続することができるのですが、もはや音楽はスマホで聴く時代。特に私は音楽のサブスクに入っているので、今となってはCDもiPodも使いません。 どうしたらスマホの音楽を車で聴くことができるか…ずっと思案していたら、こんないい商品がありました。 車

          気に入っているもの(FMトランスミッター)

          笠森観音(長南町)

          茂原もばらの鷲山寺じゅせんじに向かう途中、かねてから行ってみたかった長南町ちょうなんまちの笠森観音(笠森寺かさもりじ)にも寄った。本尊を十一面観音とする坂東33観音の31か所目にあたるが、大岩の上に聳える特徴的な懸造かけづくりの観音堂が有名なお寺である。なお、天台宗である。 車で寺の入り口まで来ると目の前に町営駐車場がある(無料)。 なお、寺の住所は長南町だが、位置的には隣の長柄町との境界近くに寺は存在している。 そこに車を止めて、しばらくこんな感じの山道を歩いていくこ

          元禄津波供養塔(茂原市)

          久しぶりに平日休みに遠出をした。前日までどこに行こうか悩み続け、結局、千葉県にした。相変わらず仕事の悩みがつきない中、そんな現実を忘れるために、車で行ける手軽な田舎を選んだのだった。 我が家から房総半島の中部に向かうのに一番手っ取り早い手段は東京湾アクアラインを渡ることだ。 アクアライン自体は昔、友達の車で走ったことがあるが、ここパーキングエリア「海ほたる」に上陸したのは今回が初めてであった。 そこから木更津を経て房総半島中央部に車を進める。途中、寄り道しながら着いたの

          謎の丸山教の石碑(杉並区)

          所用があって京王線・八幡山駅の北側の住宅街の中を歩いていたら、個人の邸宅の一角(おそらく私有地であろう)に気になる石碑があった。 地図上(GoogleMap)には「稲荷神社」と記されており、鳥居と小さな祠がある(これが稲荷社なのであろう)その右脇にある石碑がそれである。 石碑の上部にある山の形が気になったのである。 この山の描写から私はこれが「大山詣」関係の石碑かと勘違いした。 何しろ、東京や神奈川には大山信仰に基づく、道標や石碑が多い。 こんなところにも大山関係の

          謎の丸山教の石碑(杉並区)

          その後の行程(新婚旅行編・完結)

          何しろ2年前の2021年の春に行った新婚旅行の記事がいまだに完結していなかった。 道成寺の参拝を終え、残すところは南方熊楠記念館(白浜町)、熊野本宮大社(田辺市)、熊野速玉大社(新宮市)、熊野那智大社(那智勝浦町)、そしてトルコ記念館(串本町)である。 これだけの時間が経ってしまうと、もうすでにこれらの寺社等を一つずつ立項するのは難しい(思い立った時に立項するか、あるいは再訪した際に記事にするかは別として)。だけれどもとにかくこの新婚旅行編を完結させなければブログ上におけ

          その後の行程(新婚旅行編・完結)

          高野山金剛峰寺(高野町)

          これはもう1年も前のこと。2022年3月、私たち夫妻は初めて奈良県の吉野と和歌山県の高野山を訪れた。年度も末の忙しい最中、例によって仕事終わりに新幹線に飛び乗って2泊3日の強行軍。それでも桜と南朝遺跡に名に負う吉野の地と、日本密教の総本山たる高野山をこの目で何とか見たいと思い続けていた。今回はそのうち高野山の旅の思い出を記事にする(ちなみに吉野訪問はこの前日だった)。 前日、吉野の訪問を終えた私たちは近鉄線で吉野口駅まで北上。 吉野口駅はローカル線の寂しい駅と思いきや、建設

          高野山金剛峰寺(高野町)

          金峯山寺(吉野町)

          〽吉野を出いでて討ち向かう… 古い唱歌「四条畷しじょうなわて」の冒頭にある吉野という場所に惹かれたのはいつ頃か覚えていない。 されど、幼い頃、石ノ森章太郎氏の『マンガ日本の歴史』を初めて母に買ってもらった時に読んだ巻が天智天皇と天武天皇の話で、壬申の乱の話が出てくる。その時、大海人皇子(天武天皇)がいったん吉野に隠れる話、そして何よりもその後、中世に足利尊氏の離反後、建武政権が吉野に移って南朝として抵抗する舞台となることを知った後、子どもの頃から私は吉野はぜひ一度は行きたい

          斑鳩寺(太子町)

          仕事を、辞めたいと思った。……ってこんな書き出しをするのは、神奈川県の三ノ宮比々多神社の記事も同じであった。その記事がなんと3年前(2020年)。あれから転職活動をしようにも始めず、ウダウダしているうちに3年もの月日が経過したのである。しかし、いよいよもう無理だ…この職場を離れる以外に自分の人生を変えられるきっかけがない。 そう思った私は決意の旅に出た。行く先は…兵庫県である。信仰の厚い聖徳太子ゆかりの堂の御宝前にて行く末を太子に問う旅が始まった。 やってきたのは兵庫県揖

          道成寺(日高川町)

          新婚旅行編。紀三井寺の続き。 …というわけで、旅はいよいよ南紀へ突入。ここからが本領発揮というべきか。紀三井寺を訪ねた私たちは和歌山市街から阪和道で一路みなべ町へ。当地のリゾートホテルで一泊するや、翌日は再び北上し、日高川町にある道成寺へやってきた。 言うまでもなく「安珍と清姫」の伝説で有名な天台宗の古刹である。 私たちはみなべ町方面から北上してきたので阪和道の御坊南ICから北上するパターンとなった。なお、寺は住所的には日高川町に位置するが、ほとんど御坊市に隣接している

          紀三井寺(和歌山市)

          新婚旅行の記事再開。 というわけで、翌日は四国を離れ徳島に行くべく、徳島港へ。 鳴門からは一般道で徳島市へ。 カーナビと途中に立っている看板のおかげで案外、徳島港へはスムーズにたどり着けた。 南海フェリーはドライブスルーで乗船券を発行してくれるから便利。 無事、乗船券をゲットし、乗船待ちの列へ。 このターミナルで40分ほど待機。車ごとフェリーに乗るのは初めての経験なのでずいぶんゆとりを持って到着。 しかし、折からの雨は残念。 そうしているうちに乗るフェリーがやってきた。

          長谷寺(桜井市)

          新婚旅行の記事を書き終えぬまま、用意しておいた記事が予約投稿されていたから、ちょっと新婚旅行の記事は中断。 長谷はせとか清水きよみずとかの霊験あらたかな観音様には人を何かの縁を結びつける力があるらしい。ただし、それは必ずしも良いものとは限らないようだが… 例えば「一心二河百道いっしんにがびゃくどう」の物語の中でそもそも姫が清玄と出会ってしまうのは、清水の観音への参拝の時のことであった。上田秋成の小説『雨月物語』の中の名作「蛇性の淫」で、主人公の豊雄が真女児と再会してしまうの

          先山・千光寺(洲本市)

          伊弉諾神宮を出た私たちは時間節約のため一区間だけ高速道路を使う。淡路島中央インターチェンジで降りて、途中、Googleマップのストリートビューで何度も検証して調べえたこの場所にやってきた。 ここは先山という山が一望できるスポットである。ちょうど建物などが少なく、山容が一望できるところとなっている。路肩に車をとめられるスポットがあることも含めて私が丹念に調べた結果、つきとめた場所である。 見える先山は淡路島を産んだイザナギとイザナミが、淡路島の中でも最初に作った山であるとい