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マッチングアプリ日記ep1.やらかし供養

クリスマスまで1ヶ月と少し。唐突にマッチングアプリをインストールした。シュトーレンのように、マッチングアプリもクリスマスまで指折り1ヶ月と割り切って、色んな人と出会ってみる(ところでこのシュトーレンとチワワの画像、可愛すぎますね☺️)。アプリは、どんな結果でも1ヶ月後にはやめます。期間を定めないと、間違いなく飽きてしまうので…。

と、気合十分っぽい前置きをしておいて何なんですが、早速凹んでます。書いて供養せざるを得ない失態オンパレードで、早くも我ながらいたたまれないので、これを書いています。

失態の詳細を列挙するのも地味に辛いので、流れるように一口で書くと、まず最大の失態は相手の名前を他のやりとりをしている人とナチュラルに間違えておっちょこちょいだねと笑われ(そこでバイバイとならないのは逆にすごい)、初デートで私と背が10cmくらいしか違わないのを知っていたのに癖で6〜7cmのヒールを履いていき「思ったより高いね…」と苦笑い?をされ、あんまり男ウケはよくなさそうな渋めの香水を癖でつけてしまい「お香の香りするね」と言われ、緊張しまくってランチで出てきた最初の水を飲んで「美味しい〜」とか言ってしまい、なんか他にも色々と、「お前恋愛偏差値0?」みたいな感じの現状を晒しています。

アプリで出会った人と初めてのデートも楽しもうと思ったけど、失態もあって内心では疲れたしもう解散でいいやつかしら、と途中首を傾げていました。彼はご飯中、私の学歴やヒールの高さや、現在の職場などについて、自分の好みとの誤差を匂わせるコメントを意識的にか無意識的にか、少しずつ挟んでいて、思った通り、連絡はフェードアウトした。

まあそうだろうと、期待していなかった分ショックはないけれど、私は、もっとこうしたら続いたのだろうな、といういくつもの反省点が浮かんだ。今回の彼のことは好きでもなく、というかまだそこまで至りようもない初めましての関係の他人に過ぎないのだが、印象よく振る舞うということが何よりも重要だと分かった。当たり前のことだけど。お互い、ピッタリではなかったらバイバイを繰り返し、また新しい人と初めまして、をスタートする、できてしまう、そんな自販機前に佇むような状態だから、必然的に、印象とステータス勝負の比較検討の繰り返しになる。私は考えが浅はかだった、もっと適切にいえば、相手目線での印象よく振る舞う細やかな気遣いの重要性みたいなものがわかっていなくて、こういう部分、未熟だなあと思い知った。例えば、相手の好きなものとかを事前にサーチして知識を得たり、ネタを仕込んだり、相手の好きそうなものを想像して仮説を立てて、それに合わせたり…そういえば、そういうことができる友人は常にモテる。

でも私は捻くれているところがあるから、自分に合うとか、ピッタリだな、という感覚ってなんだろうと思ってしまう。ピッタリっぽく振る舞うってなんだろう、とも。私は実のところ互いに何も知らないに等しい他者に対して、何を求めているのだろう。私が気に入っている「お香っぽい」香水に対して、「それいいね」と言ってくれることだろうか。最近気に入っているヒールを気兼ねなく履けることだろうか。水美味しい〜なんてうっかり言ってしまっても、芸人ばりに突っ込んでくれるような対応だろうか。確かにそれらをされたら嬉しかった。早々にもうお開きでいいんじゃないかとはきっと思わなかった。でも私はそんなことを他者に求めているのだろうか。

一方で他者は私に何を求めるのだろう。心地よい会話だろうか。それなら、うんうんと共感しながら、いつもの仕事みたいに営業トークをすればよかった。外見だろうか。それは限界があるけど、相手のプロフの格好に似せた系統のファッションや好きそうなメイクで決めて行けばよかった。例えば今回はKPOPの好きな人だったから、正直外見を似せるのはレベルが高過ぎて無理だけど韓国ファッションぽいのを意識したらよかった。趣味が合うことだろうか。それなら今回だったら、相手が大好きだというマーベル映画を一通り履修して語れるようになっておいたり、スコーンが好きだと言っていたからスコーンを作ってみたりしたら、間違いなく好感度は高められた。あるいはやはり、柔軟剤の香りとかフラットシューズ。彼より低目の学歴とかもあったら完璧だっただろう。わからない。わかるのは、相手の名前を間違えちゃいけないってことくらいだ。それだけは学んだ(そんなことはここで学ぶようなことではない気もするけど、まあ仕方ない)。

このもやもやは、私にとって、普段感じない種類のストレスで、心がざわついた。それは一人でいる心地よさとは対極にある種類のものだ。考えすぎなのかもしれない。でももしかしたら、同質のもやもやを多くの人間が持て余しながらも、やっぱりどこかには自分だけの「ピッタリ」があると期待して、言い換えれば自販機の中にも自分にとっての「唯一の、唯一になりえる1本」があると信じて、日々いいねをフリックし、メッセージをし、会う…ということを繰り返しているのかもしれない。

ここから1ヶ月の間は、いろんな人と会ってみる。でも自分が1ヶ月後、何を思うのか全くわからない。予測不可能な分、気になる。年末に意気消沈な投稿をしていたら、ドンマイ程度に思ってスルーしていただけるとありがたいです。笑 その場合は忘年会に託けて、さらっとアルコールで流していきます。

今日で、2021年も残りちょうど7週間。やり残したこと、思いついたこと…消化しながら、刻んで生きましょう。


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