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何度かのさよならが 新しく繋がる糸だとは思わなかった
何度かのまたいつかが もう二度と言えなくなることも知らなかった
烏のような飛べない鳥が 声も上げずに佇んでいる
ハナミズキの実を探す
朝というものは、何かの始まりの象徴だが、時に終わりの幕引きでもある。
ベッドの上で薄い掛布にくるまり、鳥の歌を聞きながら翔子はそんなことを思う。
水蒸気の飛沫が弾ける音に乗り、コーヒーの香りが漂ってくる。翔子を呼ぶようにトースターが鳴った。
諦めたように翔子は体を起こし、ベッドから足を降ろす。ダイニングに入るとレイモンドが淹れたてのコーヒーを2つのマグカップに注ぐところだった。
「モーニ
地の文は苦手なのに凝りたいというマゾ気質全開。ト書きですら凝りたがってしまうのはもう病気だと思う。
やっと終わって見直し……
ギリギリにも程がある……
ぴりりと指先にふれられぬ
どこまでも透明な 檻
枷がついたわたしの手では
届く距離は もどかしい
ひとりが好き
孤独を知らずにすむから