緊張で迎える朝。

よく寝たなと目覚めて、朝ごはんの用意をした。空が明るくなってきたからベランダに出る。空を見上げると、青、白、うすいグレー、ピンク、オレンジが混じりあう。久しぶりにいちにち、晴れそうな朝だ。

朝の空を眺めたら、ふっと力が抜けた。

力が抜けたということは、力が入っていたということだ。リラックスできたはずの寝起きだったというのに、どうにも昨夜のことを気にしていたみたい。

今日から始まる、カウンセラー養成講座。その宿題を完成させられたと思えない。身体が固まってきて頭も動かなくなったから、途中できりあげた。早めに寝ようと眠りについた。

眠りながらも、宿題の完成に心奪われてたのだろうか。

夢の中では、記録簿を手に持って大気観測をしていた。バルーンから届くデータを、見失わないように、記録用紙をひろげて書き写していく。書いても書いても、終わらない。集中を途切れさせるわけにいかないもどかしい気持ち続く夢だった。

いよいよ、今日からカウンセラー養成講座の授業が始まる。集中を途切れさせるわけにはいかないと力が入っているようだ。

息を吐いて、吐ききって深呼吸する。空を見上げる。腕を組んで上に伸びる。肩をぐるぐる、回す。そして、こっそり小さな声で、でも鋭く「えいやっ」と掛け声を出して自分を励ます。

これから、半年のカウンセラー養成講座が始まる。はじめの一歩を、新しい仲間たちとはじめる。

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