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【「死への意識」をインストールする】

今回は「死を意識することで、人生をより有意義に出来るのではないか?」という気付きを共有します。
別に重い話ではありません、多分……。


①人間の寿命は驚くほど短い

これからは「人生100年時代」と言われますが、それでも人生は短い。
 
私の大好きな本の一つに『生の短さについて』(著:セネカ)があります。
この本は時間術・人生観などに大きな影響のある自己啓発書として非常にオススメしております。

過去を忘れ、今をなおざりにし、未来を恐れる者たちの生涯は、極めて短く、不安に満ちたものである。終焉が近づいたとき、彼らは、哀れにも、自分がなすところなく、これほど長い間何かに忙殺されてきたことを悟るが、時すでに遅しである。

出展 セネカ『生の短さについて 他2篇』 岩波書店 2010年

過去の偉大なる偉人も時間の短さを意識しており、それに対する対抗策を本書で論述していました。
例えば「他人に時間を掠め取られるな」「過去を忘れて未来を恐れるな」「つまらない快楽に身を晒すな」「多くのモノを所有するな」などです。
それぞれ今風に分けると「人間関係の整理」「読書による自己投資」「安価なドーパミン(スマホ・SNS・ジャンクフードなど)への対策」「ミニマリズム」でしょうか。
いずれも効果のある時間術であり、私も全て実践しています。

また、時間術のテクニックの一つに「締め切り効果」があります。
これは目標への期間を定めることで集中力が増すというものです。
ここで『「後回し」にしない技術』(著:イ・ミンギュ)から引用します。

誰の命にも終着駅があるように、どんな仕事にも締め切りがある。死を意識しながら生きる人が生に忠実であるように、締め切りを定めて生きる人の方が高い成果を上げるのは当然のことなのだ。終わりを考えるときほど、人間は恐ろしい力を示す。

出展 イ・ミンギュ『「後回し」にしない技術』 文響社 2021年

「死」をタイムリミットとして意識することで、「生」の本質を知ることができる。
より自分らしく、生きることができる。
示唆に富んだ素晴らしい表現だと思います。

 人間の健康寿命(日常生活が制限されない期間)は大体75歳前後です。
寿命だけ見るとまだ先のようですが、健康寿命で考えるとどうでしょう?
 
「このままダラダラとしていていいのか……?」
「やりたいことがあるならば、今すぐにでもやらないといけないのではないか……?」
 
こういうマインドになってきます。
最近、私はあまりにも「死」を身近に感じすぎて、仕事なんかやってる場合じゃねえ!ってなってますが(これは極端すぎる)。

残された時間は少ないです。
どうでもいい人間関係や雑事に振り回されたくない、無駄だと思っていることに時間を浪費したくない、自分が一番やりたいことに集中したい……。

②亡くなる直前の「後悔」を考える

亡くなるときの後悔で多いのは「もっと冒険すればよかった」だと『あした死ぬかもよ?』(著:ひすいこたろう)にありました。

その他に「仕事ばかりしなければよかった」「大切な人と過ごせばよかった」等もあるそうです。
 
我々に与えられた時間は有限です。
しかし、あまりにも先が長く見えないため、有限の時間を無限だと錯覚しています。
いつその終焉が来るのかなんて、誰にもわからないのに……。
 
人はいつか死ぬ。
この世界の絶対法則の一つです。
これを直視できるかできないかで、その後の人生の質は変わるのではないかと思います。

おわりに

死を意識しながら生きる人は、生に忠実である。
これは金言です。
是非とも「死」を意識しながら、日々を過ごしたいものですね。
(関連して「時間」に関する記事を貼っておきます)


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