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天一坊大岡政談 @歌舞伎座 感想

2022年4月歌舞伎座。
先日、第二部「荒川の佐吉」第三部「ぢいさんばあさん」を見に行って、本日が四月大歌舞伎の自分的締め。第一部「天一坊大岡政談」行ってきました!


観劇の前……


なぜか急に半沢直樹を見たくなり、数日前から半沢直樹シリーズ2をエンドレスリピート。
そして当日は黒崎検査官のテーマ曲を聞きながら歌舞伎座へ向かうのであった。


ネタバレありのワシ的感想(敬称略の殴り書き)


前提として天一坊大岡政談が大岡越前の話だってのは分かったが、そもそも自分は大岡越前を知らない。昔テレビの再放送で夕方ばあちゃんが見てたな、ぐらい。
いつもの通りまず席に着くと筋書きであらすじを確認。何回も言うがフィーリング歌舞伎流派所属なのでイヤホンガイドは利用しない。
長いけど何となくストーリーも把握して、いざ幕が開いたらめっちゃ東野圭吾ミステリー。こないだアマゾンプライムで見たやつじゃね?()

というのは冗談として、なんかこの話見たこと読んだことあるよね、よくある感じのミステリーよね。
自分は学生時代の暇な時間をにちゃんミステリー板でおすすめされてた小説を片っ端から読んだオタクだから、有名どころは一回は読んでると思うんだ。
いや、つーか年代的に天一坊のが先に決まってるからそもそも今まで読んだミステリーの元祖がこれだったんじゃね、的な。
そういう歌舞伎ファンとは違うアスペクトでの意表を突かれた感じ。

話としては最初っから面白かった。笑三郎さんのお三と素朴な貧乏、法澤の猿之助の場面から引き込まれた。
あの場面で思うのは法澤は決してサイコパス系ではないよね。同じ誕生日だったら自分でも運命感じるもん。

二幕目~

鯉!
笑也笑也笑也
天忠いきなり天一殺すのワロタ。少し仲間と相談しろす。

しかし話が進めば進むほど東野圭吾感。
まぁ昔からこういう話を考えられてて客にも受けてたってのは感慨深いね。
1回人殺しすると2回目3回目は躊躇なくなるってのも如実に表されてるよね。

あのさ、筋書きを先に読んでしまってたのアレだったかもなと思った。これは先に読まない方が話を純粋に楽しめたかもしれない。

四幕目~

歌昇さんが可愛い。とにかく柱にしがみつく歌昇さんが可愛い。
豊川稲荷のくだりとかって有名なのかな? ドラマとかでやってるの? 周りが笑ってるほど何が面白いのかよく分からなかった。

池田大助が一瞬、池田大〇に聞こえてぎょっとするw

大岡裁きの場面期待してなかったから(失礼すみません)良かった。
巳之助ほっぺ膨らましてるのかわゆす。

天一坊が腕の痣を見せたくないって階段から転げ落ちてからの、松緑さんのゴミを見る目が最高過ぎた。
猿之助のやられ顔も最高。(顔芸って言っていいのかわからんけど)
半沢直樹の伊佐山をリピートしてから見に行ったから生のやられ顔が見れて嬉しい。

そして猿弥ちゃんのお縄になる時のしょんぼり感も可愛かったw

特に意味はなく黒崎検査官のテーマ曲聞きながら歌舞伎座行ったけどある意味正解だったと自己満足。
ところでやっぱり新悟と巳之助は何度見てもお似合いだな。

でもさ、お三の場面での法澤の気持ちわかるよ。あの境遇であのタイミングであの話されたら神の思し召しだと魔が差すよ。
だから結論、天忠が1番サイコパス。笑

終わりに

近くの席の爆裂拍手のお姉さん、他の人にも同じぐらい拍手してあげてって思うのは野暮なのかな?
あとずーっと幕間中喋ってる学生っぽい子たちいたんだけど、「声だけはイケメンなんだよね」「声だけはね」って言ってたの、結局誰のことだったんだろう(笑)
あと無駄に喋るなし。

結構この日はお客さん入ってたけど、前回見た「ぢいさんばあさん」の時とは客層が違うわ。「ぢいさんばあさん」の客は着物の人が多くて歌舞伎慣れしてそうな人が多くて、「天一坊大岡政談」はもっと若くてカジュアルな客層ね。

でもきっとこういうお客さんを引っ張ってこられるのは猿之助とか愛之助だからなのよね。リスペクトリスペクト。

猿之助と愛之助と松緑の共演を見れてよかった。
個人的には愛之助のイメージないけど、愛之助が天一坊やったらもっと凄味が出るんじゃないかと思うな。

あと門之助さんのブログのこの写真がめっちゃ好きです。


5月は弁天娘女男白浪!うぇーい


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