見出し画像

バタフライ・バインダー再び韓国へ!【つくる責任・つかう責任】ITTFへサステナギフト1200点をお渡ししました

こんにちは、広報のツザキです。
2月15日、世界選手権釜山大会の開幕前日に当社代表取締役社長の大澤卓子より、ラケットの製造過程で出る廃材や未利用木を生かした「サステナビリティギフト」をお渡しいたしました。

「サステナブルなギフト」として各国・各地域の要人へ

同ギフトは当社からITTFのペトラ・ゾーリング会長、スティーブ・デイントンCEOへお渡しし、ITTFより各国・各地域の卓球協会などの方々にギフトとして贈呈されます。

世界選手権2024釜山大会のロゴを入れたギフト。ラケットの上板や中板、木曽檜の単板を使用している。

今回、お渡ししたサステナギフトは

・合板バインダー 60枚
・ペンケース 360個
・マグネット 720個
・ミラー 60個

の計1200点!

実は昨年の9月に行われたアジア卓球選手権平昌(ピョンチャン)大会の際にも、韓国卓球協会へ約200枚の「合板バインダー」を進呈しており、展示ブースで行われた的当ての景品としても話題になりました。

今回の釜山大会でも大人気だった的当てゲームの様子

サステナビリティを考えるきっかけに バタフライができること

1月24日にペトラ・ゾーリング会長とコーディネーターのアニータ・ウルマン氏、サステナビリティ部門長のカリン・テオ氏が、東京都杉並区にあるバタフライ本社と埼玉県所沢市にあるバタフライ・テックを訪問してくださった際に、「サステナギフトによって世界卓球の場で卓球のサステナビリティをアピールできるのではないか」と話したとことがきっかけ。

工場を訪問し、製造プロセスを見学しつつ、廃材についての現状も知ることとなったペトラ会長一行

一行は、訪問当時製品に使用できないと判断された材料や、長方形の合板や単板をラケット型にくり抜く製造プロセスで生まれるグリップ脇の端材について興味を持ってくださったご様子でした。

合板NCというラケット生産部イチ大きな機械では、屈強なドリルでカーボン素材が入った硬い合板もくり抜く

実は、長方形の合板からラケットの大きさにくり抜く工程で出る廃棄物は、リユースが難しいという課題があるのです。

この課題に対しバタフライでは、ただ単に廃材や未利用木を廃棄するのではなく、「どうにか生かすことはできないか」「バタフライだからこそできるサステナビリティな取り組みとは」を考えてきました。

その1つが、廃材や未利用木を使ったグッズの作製になります。

未来に向けて 卓球のサステナビリティを考えよう

工場見学を終えた後には、昨年ラケット生産部スタッフ有志で出かけた森林エコツアーと、ツアーをきっかけとしてスタートした林業支援や廃材活用の取り組みについて資料をご覧いただきました。

木材産業があるからこそ、ラケットがつくれる。「有り難い」の意味を学んだというラケット生産部のスタッフ

このようなバタフライの取り組みを見聞きし、サステナグッズを手にしたペトラ・ゾーリング会長より直々に「世界選手権釜山大会でのギフトにしたい」と熱望いただき、今回のサステナギフトの提供が実現することとなりました。

資源を大切にする。
当たり前のことですが、つくる人も、つかう人も、忘れてはならない大事なことです。

卓球も、ものづくりも、ずっと続けていきたい

2月上旬、珍しく雪が降り積もった所沢。ラケット生産の稼働を止めることなく受注したギフトを大会開催に間に合わせるべく、かかわったスタッフは15名以上。ラケット工場内には製造スペースが足りず、急遽プレハブのスペースもサテライト工場として稼働。合計1200点のギフトを製造していきました。

腕利きの職人たちは、ラケット以外の生産にもいきいきと取り組んでいました
ちょうど雪が降り積もった所沢で生産が進められるグッズ
ラケット同様、数百個のアイテムが並ぶと圧巻

ラケット生産スタッフもこのギフトをきっかけに、ラケットとはまた違った製造方法の小物を大量生産するという挑戦をしたり、エコな梱包について考えたりと、また新たな知見が積み上がりました。不器用なので作業には加われないツザキですが、大変ながらも、楽しそうに作業する皆さんを見て、ものづくりが好きな会社だなあと、ムネアツでした!

バタフライでは、日本人ならではの「もったいない」という言葉や、ブランド活動の中で気が付いた「有り難い」の概念を体現すべく、これからも製造をするラケットはもちろん、ギフトについても大切に作り続け、出来るだけ限りある資源を生かしていきたいと考えています。


この記事が参加している募集

仕事について話そう