「やばい」「かわいい」から卒業|語彙力をつける方法3選
1.豊かな表現力を身に着けたいと思ったきっかけ
▶息子がミニトマトを嫌がってたので
「どうしたの?ミニトマト、嫌い?」と聞いたんです。
そうしたら、
「うん。苦手〜。」と。
お、我がヤンチャざかりの息子、なんて素敵な表現をするんだろう。大人ながらに、3歳児の表現力に感心しました。おそらく保育園で先生がそういう言い回しをしてるのかなと思います。ありがとう先生。
このあたりから、自分自身の表現力を鍛えたいなあと考えていたところ、(そしてあわよくば、子どもにも豊かな表現力をつけてほしいなという下心という本音をチラチラ浮かばせつつ)思い、この本を見つけました。
2.「形容詞」への問題提起
本を開くと、「やばい」「かわいい」といった形容詞ばかりを使う大人への警鐘が鳴らされてました。
最近では、美味しいものを食べた時でも「やばい」ですもんね…。表現方法としてはとても楽ですが、はっきり言って思考停止してます。
ちなみに、形容詞とは語尾が「い」で終わる修飾語です。明るい/暗い/寒い/暑い/眠い/面白い/楽しい/うれしい・・・といった、感性や感情を表すことによく使われる馴染みのある言葉。
子どもとのコミュニケーションの第一歩は、何度も書いてきたように「共感」。共感するとき、こういった形容詞は大活躍するのです。
しかし!!、物事を説明するときにはいまいちな言葉なのです。
その理由は3つ。
1.大雑把で
2.自己中心的で
3.ストレートすぎる
から。
例えば、「すご~い!」「かわいい~!」という形容詞。
こどもが何かを達成したとき、作品を見せてくれた時、ついつい言っちゃう言葉ですよね。けれど、何がどうすごいんだろう?どこがどうしてかわいいんだろう?もう少し深堀して表現できそうですよね。
3.脱!形容詞の方法3選
①あいまいさを避ける!
何がどうしてすごいのか?どこが何で面白いのか?やばいとは良/悪どちらの意味か?深堀をすればたくさんの言葉がでてくるはず。
▶子どものお絵かきを見た時
Before:「お絵かきしたんだ!上手にかけてすごいね!」
After:「お絵かきしたんだ!この太陽の色使いが独特で素敵だね!」
②オノマトペを活用する!
オノマトペを使うことで、個別性を持たせることができます。オノマトペとは、ふわふわ、しとしと、ちくちく・・・など、物事の描写を表す言葉。日本語にたくさんありますよね。
▶おいしいパンを食べた時
Before:「このパン、おいしい~♡」
After:「このパン、サックサクのもっちもちで最高~♡」
③数量化する!
「多い」「少ない」「数名」「いろいろ」・・・って、かなり自己中心的な感覚の上に成り立った表現で、具体的な何かと比較して初めてわかる程度ですよね。私にとっては多くても、夫にとっては少ないものもあります。
客観的な表現に直すには、まず数値化をすること!難しければ、比較対象を上げて「Aさんよりは身長が大きい」と言うこともできます。
4.おすすめの言いかえ表現
ふらふらとKindle Unlimitedを閲覧していたら出会いました。
▶感情ことば選び事典(Kindle Unlimited !
堅苦しい表現も多かったけど、(小説家向け?)日常生活でも使えそうな言いかえ表現があったので備忘的にメモします。皆さんのご参考になれば幸いです。
▶子供の素晴らしい作品を見た時などの「すごいね!」
→「会心の出来だねえ!」:会心(かいしん)…思い通りにしとげて満足すること。
→「突飛な発想だねえ!」:突飛(とっぴ)…常識とかけ離れているさま
▶真っ暗な部屋にいるときなどの「怖いね」
→「どきどき/ぞっと/ぞくぞく するね」
→「心細いね」
→「わびしいね」
▶ボールを上手に投げられた時などの「上手だね」
→「神業/圧巻/秀悦/一流だね!」
→「お見事だね」
→「器用/巧妙だね」
→「巧みに操るね」
▶食べ物などへの「嫌い」
→「苦手なんだね」
→「気に入らないんだね」
▶「好き」
→「お気に入りだね」
→「首ったけだね」
→「目がないね」
→「めろめろだね」
すべての親が、子育てを通して少しでも楽しい毎日を過ごせますように!またね。
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