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工場見学と土鍋実験② #まいにち土鍋



横のつながり

工場見学と土鍋実験① に行ったのは東大阪市。

最寄り駅にお迎えに来ていただきお世話になったのだが、会社に到着するまでの道すがら、工場が並ぶ風景に興味津々。「ここはなんの工場ですか?」「どんなものを造っているのですか?」「規模はどのくらいですか?」などなどたくさん質問してしまった。工場には「鋳物」「アルミ加工」「ネジ」「部品」など、専門業種名が掲げてあり、クルマの窓からキョロキョロしてしまった。

加工といっても素材によって機械や技術が変わるわけで、工場団地内で分業できるのが特長的。中小企業同士が横のつながりで仕事を出し合い製品をつくるというようなネットワークに拍手だ。大企業とその系列工場がモノをつくるというよりも、町が共同体なのだろう。

「自社だけでは困難な仕事でも
他企業と協力して解決することができる」

(ステキなモノがたりより)

東大阪市 経済部モノづくり支援室PDF資料より

五條堂の「鴻池花火」(東大阪)



日本を飛び出して90年代をイタリアで過ごしたのもその理由だった。日本の工芸は縦社会という要素が強く、もっと横のコミュニティとまいにち知識を深め合い協同したり発表したいと思っていた。師匠は、それを実行していた。

土鍋コッチョリーノは、ひとりの小さな人間がつくる陶芸作品。日本の食材をはじめ、日本の工芸、そして日本のものづくり全体とも力を合わせて歩いていきたいと願っている。


人の温もりと技術と新世界

社長をはじめ、これからコッチョリーノがお世話になる製品の窓口になってくださる方々、工場で製品管理をなさっている方々、工場の職人の方々、みなさまの温かさが印象的だった。研磨の仕事なども見せていただいたが、職人さんの手でひとつずつミリ単位の技術を発揮している。これぞ感動的な要素。来月、製品と会社をご紹介するのが楽しみだ。

帰りがけ「東大阪自慢のお菓子なんですよ」と、用意してくださっていた五條堂の「鴻池花火」という老舗の和菓子。これも東大阪のステキなモノづくりのひとつ。なんとも上品な甘さで、フルーツ大福ともまたひと味ちがう(スポンジも一切れ入ってる!)洋菓子と和菓子のはざまをいく新世界であった。

ステキな冷凍バッグをぷらぷらスーツケースと一緒に持ち歩いていたら、うらましそうに見られたのは気のせいかしら?


4月7日(木)
盛る「ミニ土鍋コッチョリーノ1合炊きサイズ」(耐熱土)
盛る「タマゴ皿コッチョリーノ」(半磁土)

和菓子「鴻池花火」(五條堂/東大阪)


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