見出し画像

家庭は、安心して伝え合い、優しく受けとめ合う場所


息子と娘。4人の仲は良い。

長男は長女と、次男は次女と服を買いに行く。

「いってきます〜」と言って出かける2人は、お似合いのカップルのように見える。

わたしはたまにお財布隊員で、一緒に行く。

娘2人はとてもオシャレだ。息子を試着室に待機させて、どんどん「これお兄ちゃんに似合いそう」と服を運んでくる。

息子はされるがまま、である。

娘とわたしは「やっぱりこれいいよね!カッコいいよ」と試着室で着替えた息子に伝える。

息子もまんざらじゃないし、娘も着せ替えが楽しいー。

息子がカッコよくなると嬉しいから、わたしもサイフが緩む。

兄や弟が素直に喜んでくれるから、娘も選びがいがある。

買い終わると、食事をしたり、お茶したりするのもまた楽しい。

袋から、少し服をだして
「これとこれの組み合わせもいいよ。」とか
「あの白いパンツの形が、ぴったり似合ったよね」とか、会話もはずむ。

嬉しくて娘にも服をプレゼントする。


兄弟でお互いに恋愛やガールフレンド・ボーイフレンドの話をよくしている。次男はたまに聞いている。

息子は女の子へのLineの返し方が、ときどき難しいらしい。よく娘に聞いている。

ぜんぶがぜんぶ、話すわけではないと思う。

でも、話したい、相談したいと思ったら、
伝え合っている。お互いに親身になっている。



今、長男は自立して家を出た。

家には、娘2人と次男。

15歳の次男はモテる。日常のささいな場で、優しいことばが自然に出る。

今朝お弁当を作り、お弁当と水筒を台所に置いて、皿を洗っていた。
次男は
「お弁当もらっていくね。ありがとう〜」とことばをかけて持ってゆく。

学校へ行くときも、わたしが洗濯物を干していると、ベランダまで来て、
「ママはそこにいて。いってきます〜」と声をかけて出てゆく。
わたしが玄関まで見送らなくてもいいよ、と伝えてくれるのだ。

そういうことばが、誰にでも、さり気なく、自然にでる。

わたしも姉2人も、次男のことばが嬉しい。

きっとまわりの女子も嬉しいだろう。


わが家では、お互いに適度な距離感を保ち、お互いに話したいことを話し、みんなが優しく受けとめている。

はじめからそうだったわけではない。

わたしは最初は子どもの話にあまり耳を傾けられなかった。
自分が良いと考えている育児に子どもを当てはめようとしていた。自分で正しいと思っていた。

でも、とても傲慢なことだった。
子どもはわたしの顔色をうかがい、話しをしていた。12年間、わたしはまちがえていた。

信頼できる方に相談して、わたしは自分を変えていった。


家庭は、『誰もが安心して、伝えたいことを伝えられて、誰かが優しく受けとめる』場所。

心地よい場所を作ることが1番大切だと分かった。

家庭から外に出ても同じ。子どももわたしも、自分を自然に出し、人と良い関係になっていく。

家庭でのコミュニケーションは、外での対人関係にそのまま出ると思う。

やがてパートナーと出逢ったとき、きっと相手を大切にして、良い関係がきずけると思う。


長女は結婚したら、わたしたち夫婦と、結婚した兄弟と、お互い近くに家をもち、行き来したい。と言っている。

そして、それぞれの兄弟に子どもが産まれたら、子どもたち同士も仲良くなり、お互いの家を行き来したら楽しいよね。と話してくれた。

それいいよね!楽しいよね。

娘と笑い合った。

とても幸せだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?