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【読書感想文】『検察側の罪人』雫井脩介著

【あらすじ】
新人検事とベテラン検事が1つの事件を追ううちに過去の未解決事件の犯人が見つかり、それぞれの思惑により捜査が錯綜していく。ネタバレしてしまうのでこれ以上は書けない。


映画になっていたのですね。コロナ休校中に麻布中学の生徒が読んだと知り、普段サスペンスやミステリーは読まないけれど、できる中学生はどんなものを読むのかという興味本位で手に取った。


ストーリー自体は実に単純ですぐに展開が見えてしまう。けど最後まで読みきれたのは「正義とは何なのか」というテーマがあったから。


「自分は何をしたかったのか。何を信じ、何の味方でいるつもりだったのか。正義とはこんなにもいびつで、こんなに訳が分からないものなのか。」


常々、正義は必要かもしれないが、正義感はいらないと思っているので、「正義というものはあんたね、金になるんだよ。」の一言で腑に落ちた。

#検察側の罪人 #雫井脩介 #読書感想文 #正義

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