備忘録として、とりあえず書き始める。

はじめまして。

アルツハイマー型認知症の母をもつトラボルタたまこです。看護師として病院や訪問看護ステーションで働いてきました。母の介護をきっかけに、自分の今までの経験や看護師だからこそ知っている情報が誰かの役に立てば良いなと思い、書き始めます。


ざっくりと今の状況を紹介。

2020年2月29日(土)、母が老人ホームへ入居した。それまで住んでいた地域ではなく、縁もゆかりもない町にある老人ホームへ。(理由は後日説明)それについて行くような形で、2020年6月に私の家族も世田谷から海沿いの町へ移住。母のホームへは自転車で20分の距離。

世の中がコロナで騒ぎ始めつつあった時期での入居。案の定、面会禁止の措置となり、母の詳しい様子が見えない日々が今も続く。       私が結婚で家を出て以来、母は15年程独居。2018年の発症からホーム入居までの約1年半は、月〜金介護ヘルパーの利用に週2回のデイサービス、そして週末は私が通い介護をする形でなんとか乗り切ってきた。

乗り切ったと言っても、その間に多々トラブルは発生。私は母の認知症発症当時は訪問看護師として働いていたため、在宅介護の導入やサービスの利用については早急な対応ができた。でも、母の家に入れば看護師と患者ではなく母と娘だ。今まで仕事では様々なタイプの認知症の患者さんを受け持ち、認知症急性期病棟の経験もあるけれど、自分の母親に対するケアは全くと言っていいほど適切なケアができなかった。              それは、機能不全型家族といわれる環境の中で育ち、母の依存的な距離や協力し合えない兄弟等様々な要因がある。

そこに焦点を当ててしまうと、このコンテンツで私が一番伝えたいことからどんどん遠ざかって行くような内容になってしまう恐れがあるため、母との関係性についてはまた別の機会に短編でまとめたものを記述することにする。

今でこそ「認知症」というワードは、様々な啓発活動やら報道でありふれたものになったが、働き盛りの世代にとっては、まだ自分に直接関わるものではないという認識の方が多いだろう。しかし、元気な親や兄弟がいつ発症してもおかしくない位、身近な病気なのが認知症である。介護家族であり、看護師でもある自分の経験を通して、事が起きた時に慌てずに対応できる知識、知っておいた方が良い情報を発信していきたいと思う。