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【読書】世界的文学作品がたった2冊のマンガで完結!高コスパな『三国志』~本当の英雄は、悪役〇〇だった~#347

おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、「いつか読んでみたい!」と思う世界的文学作品があると思います。

今回は、そんな世界的文学作品をたった2冊で学べる「高コスパ」な漫画をご紹介します!

1 世界の教養が2冊で完結、高コスパ!

本日のおすすめ本はこちらです、ドン!

帯にひろゆきさん、堀江さんをもってきた編集さん、大正解!欲を言えば、もっと早くお二人の帯をつけると良かったかも。

「2冊で完璧。コスパいいよね」

確かに!60巻読むのは大変だけど、2冊で完結なんて、本当、高コスパ!

ちなみに、私の『三国志』といえば、昔NHKでやっていたこれです。

「人形劇」というか、もはや古典芸能です。人形の造形、操作、演出、スタッフ、俳優と、全てが超一流。NHKの粋を集めた渾身の作品を、小学生だった私はわくわくしながら見たものです。

2 『三国志』ってこんな話

『三国志』をざっくり説明すると、古代中国の三国(魏・呉・蜀)興亡史です。それぞれに英雄がいて、以下の通りです。

・魏(ぎ)・・・曹操(そうそう)
・呉(ご)・・・孫権(そんけん)
・蜀(しょく)・・・劉備(りゅうび)

この三国と三人を中心に話が展開します。『三国志』には、いくつかのバージョンがあります。マンガ『三国志』の解説によると、以下の通りです。

1 正史『三国志』
2 『三国志演義』
3 吉川英治版『三国志』

『三国志』Ⅰ(p542)

正史『三国志』をもとにした『三国志演義』では、蜀を中心に話を展開しています。

人徳者・劉備、それを慕う関羽(かんう)、張飛(ちょうひ)らの英傑、そして、天才軍師・諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)。蜀には「役者」が揃っていて、確かに魅力的!

マンガ『三国志』も蜀の劉備を主役に、そして魏の曹操をやや悪役寄りに描いています。NHK人形劇『三国志』も、劉備が主人公でした。

3 時代を切り拓く天才・曹操

ただ、解説の渡邊教授(早稲田大学)はこのように述べます。

吉川英治は、曹操が時代を切り拓いていく姿勢を、高く評価していた。

(p543)

曹操が時代を切り開く。そう、これはTOSS最高顧問・向山洋一氏も言われていました。

当時、映画『RED CLIFF』が上映され、「諸葛亮孔明(=金城武)、かっこいい!」と私たちは「蜀推し」だったのですが、向山氏は違いました。

どういうことかなと思っていたのですが、解説を読んで少し分かりました。

大変革期を迎えた3世紀中国。そこに起こった三つの動き。一つ目は、蜀の「漢帝国継続」。二つ目は、呉の「天下三分」。そして三つめが、曹操の目指した「新しい統一国家樹立」です。

曹操は、後世の租庸調制の基礎や、均田制の源流となった屯田制など、先進的な政策を生み出している(後略)

(p541)

「現状維持」の呉・蜀に対して、破壊的創造を目指す魏の曹操は、始皇帝や信長に通じる「時代を切り拓く天才」だったのですね。そう考えると、『三国志』の見方も少し変わってきます。

ちなみに、吉川英治版『三国志』はこちらです。

誰か、吉川英治版『三国志』を上下巻のマンガにして出版してくれないだろうか。ひろゆきさんの帯もつけて。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!マンガ『三国志』読んでみてください!高コスパですよ!

では、今日も素敵な一日を!

私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。