「七夕さん」と呼ばれる女
わたしを「七夕さん」と呼ぶ男性がいる。
それは、会う頻度が年に一回程度だから。
七夕伝説は、織姫と彦星の夫婦のお話だが、彼はなんでもない“ただの友人”である。
年に一度でも、もう18年の付き合いになる。
男女間にも、同性間と同じ友人関係が成り立つとは思うが、わたしの場合は稀で、かつ異性でそこまで長く付き合いがある友人は本当に少ない。
中学・高校と女子校で過ごしたわたしは、当時の男の子たちが下ネタで盛り上がる単純な生き物とは知らず、白馬に乗った王子様と、永遠の愛を語り合うこ