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恐れではなく情熱からの行動を *S2.20

最近読んだ本と、感想を。

『喜びから人生を生きる! 臨死体験が教えてくれたこと』
アニータ・ムアジャーニ 著

末期のガンだった著者の実体験について書かれた一冊。
臨死体験をして感じたことを、彼女の医療記録とともに書かれています。

臨死体験の本は数多く出版されていますが、本書が際立っている理由は、
臨死体験後、末期癌から奇跡的治癒を遂げたことにあると言えるでしょう。
死を迎えようとした時、アニータはほとんど全身を癌にむしばまれていましたが、臨死体験後、すべての癌が短期間のうちに、一つ残らず消えてしまったのです。

本書は、アニータ・ムアジャーニという一人の女性が、本当の自分を発見し、受け入れるまでの長い旅路について書かれています。
本文より

この本が伝えようとしているのは、
「自分の存在のすばらしさを理解して、無条件に愛し、恐れずにありのままの自分を表現することが大切」ということ。

読む前は、何か宗教的な香りもしてきそうな一冊だな、と思ったのですが、
何かの宗教を支持するものでもなく、むしろ宗教は全く関係がない次元の話という感じの書き方だったので、そこは少し意外でした。

ありのままの自分でいること

この本で伝えている「ありのままの自分でいることが大切」ということ。
口では簡単に言えることでも、実際には難しいなと感じるこの言葉。

ありのままの自分って何?
家族といるとき、友達といるとき、仕事をしているとき、どれが私?
なんて考えることもあるけれど、
多重人格みたいに感じる全てをひっくるめて自分なんですよね。

じゃあどうやって「素の自分であること」を見極めるのか?というと、
その起こしている行動が、「不安や恐れ」から来るものではなくて
「情熱や意欲」から生まれているものかで判断
しましょう。と書いてある。

”注意されたら嫌だから”とか、"好みと違っていたらどうしよう"とか、そうやって行動していたことあるな~。と自分の行動を振り返ったりして。
気を付けよう。

情熱と意欲、物事を継続するためにも必要な要素だと思う。
これまでの経験から、熱い気持ちがあるところに、良い流れとかもやってくる気がしています。

生命エネルギーを感じるヒーリング

自愛とともに研ぎ澄まされた感覚に近づく方法として、ヒーリングについても書いていました。

全てを手放した時に、ヒーリングが起こり生命のエネルギーを感じられる。
「でも一般的にヒーリングと言われているようなものが自分に合わないと感じてもいい」
「それが、何かに信仰をおくことだったり、音楽だったり、運動であったり、その人にとって合うものがある」
と書いてありました。

”自分を癒すため/自分を大切にするために、何かを頼ったり信念を置く人がいて、それが音楽や自然や宗教だったりする”ということ。
そういう考えなのか!と新しい発見でした。

ここ数年、ヨガ・瞑想・アユールヴェーダなどがいいと勧めるものが多いな~と思うけれど、やってみて出来ないからダメなんだ、、じゃなくて、
そもそも自分に合わない場合もあるのか。と分かっていれば、チャレンジするまでのハードルも低くなりそう。

毎日必ずたくさん笑う

本の中にも、ヒーリングのためのアドバイスとして書いてあったこと。
著者のアニータさんが、ゴリ押しする方法。
笑うこと。
これなら、誰でも簡単にできそう。
笑顔の効果って、身体に良いんですよね。
健康法として「ラフターヨガ」があるほどですから。

笑お。
コメディでも見ようかしら。


神は存在ではなく、存在のあり方

最近、宗教観について考えることがあり、そんな中で目に留まった言葉。
「神は存在ではなく、存在のあり方であり、今自分がそのようなあり方をしている」

臨死体験により、宗教でいわれる”神”の意味合いを理解したと書いてありました。

それぞれの宗教の"神"に関する共通点
➡ ”神”が全てを悟り、理解し、愛をもっていつも人々や世界を見守っている包括的なもの。

"向こう側”の世界で感じたこと
➡ 純粋な愛。過去・現在・未来全ての時間軸を同時に感じ、全てを理解できるような研ぎ澄まされた感覚。宇宙を含めて全てがひとつである感覚。

著者は、”ヒンドゥー教徒である両親”とともに香港に住み、”中国の伝統・文化"に触れながら”カトリック教の学校”に通うという、複数の宗教観の中で育った方。
それぞれの宗教観を熱心に教えられるにつれて、
「善」「悪」が分からなくなり、苦しんだ時期もあったそう。

そんな宗教観に苦しめられた経験がある彼女だからこその発見かつ表現なのかなと思う文章でした。
臨死体験を通して、何を信じているか、信じていないかは関係ないということを理解したというアニータさん。

宗教観について「どういう感覚なんだろう」という疑問を持っていた私にとって、理解を深めるヒントになるような本でした。

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