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言語習得について

今日は言語勉強について、持論を展開してみようと思います。あくまで持論なので、参考にできない部分もあるかもしれませんがそれはあしからず。
また語彙力乏しい部分については先に謝っておきます。感覚を言語化することの難しさを痛感してます。


1. 学習をスタートし継続する

これは当たり前ですが、始めないと何も起こりません。まずは何事もスタートすることが大事です。車がエンジンをかける時が最もエネルギーを消費すると言われているように、人間も何かを始める時が一番大変で労力を要するのです。

昔「やる気スイッチ、君のはどこにあるんだろ〜」というCMが流行ったかと思いますが、そもそもやる気スイッチなんて都合のいいスイッチは存在しません。言い方を変えると、「やる気」って言葉自体がまやかしなんです。

「やる気が出ない」というのは、心理的にありもしない壁を勝手につくっている状態です。人間は、行動を起こすから「やる気」が出てくる生き物なんです。だから、面倒なときほどあれこれ考えずに、さっさと始めてしまうことが最もやる気スイッチONにつながります。

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「今年は英語を習得する」という目標を立てたのであれば、まずは英語学習を毎日短い時間でもいいので継続しましょう。継続するのであれば、この際勉強方法はなんでもいいです。

2. アイドルをつくる

さて、ここが一番重要です。言語習得で最も重要なスキルはわたしは模倣だと思ってます。

もちろん文法や単語を覚えなくていいとは言ってません。基礎文法や幅広い語彙は言語勉強の基盤になるので必須です。単語や文法がわからなければ会話を理解できませんし、ある程度は必要です。これは日々の努力の継続が重要です。

ただ、その前にもっと重要なのが音に慣れておくことが大事だと思ってます。単語や文法がわからなくても、誰かが喋っているのをそれっぽく模倣して声に出すことはできますよね。実はこれがわたしは一番大事だと考えてます。

わたしが新しく何か言語を学ぶ時は、まずはネイティブあるいはそれに近い人を理想としてひたすらその会話模様を模倣しまくります。わたしはいまスペイン語の勉強をしてますが、わたしの今の目標(アイドル)はサッカーの久保建英選手です。彼はいまスペインのラ・リーガで活躍していますが、その彼のインタビュー動画をみて、「うお、かっこいいなー」と思ったのが学習の一つのきっかけです。

久保選手はほぼネイティブといってもいいくらい流暢ですが、最初スペイン語始めた時は、彼のインタビュー動画を何十回も再生して真似してました。意味はこの時全くわかってませんでしたが、とにかくスペイン語のリズムに慣れることを音を意識して繰り返し練習し続けました。

最初は理解できないところからスタートしますが、単語や文法を徐々に覚え始めると、自然に「あの時こう言ってたのか」とわかるようになります。今までわからなかったことがわかると勉強って楽しくなりますよね。この状態になったらおもしろいように伸びます。感覚を言語化すると、音が単語と文法にマッチして聞こえてくる(話せる)ようになります。もう少しわかりやすくいうと、音に言語が追いついてくるような感じなので、今まで謎だった音が文法や単語の補強によって理解できるようになる感じです。
(わからなければ、ごめんなさい。。。)

まとめると、音から入るメリットとしては、自分の現状の感覚と理想とのギャップを把握しやすいことだと思ってます。模倣した音の意味がわからなければ、そこが不足しているんだなとすぐにわかります。

ちなみに最近Youtubeで言語の発音で有名になっているだいじろーさんの動画はとても参考になりますよ。音の重要性をすごく強調されてます。

また自分のモデルを作っておくもうひとつのメリットとして、ネイティブの人にこのモデルみたいに喋れるようになりたいっていうのを伝えると、微妙な発音やリズムをそのモデル仕様に細かく調整してくれます。いいアドバイスをいっぱいもらえるので、この方法はわたしは特におすすめします。

3. 会話の型(国)を作る

あとおすすめなのは、自分が話せるようになりたい言語のモデル国を決めることです。日本語は日本でしか使われないのでイメージが沸きにくいと思いますので、英語を例に説明します。
英語は大雑把に大きく分けるとイギリスとアメリカとオーストラリアの3つに分かれると思いますが、はじめて英語を勉強し始める人はまず自分がどの国の英語を型にするかを決めておいた方が学習がスムーズにいきます。

同じ英語でもイギリス英語とアメリカ英語は明確な違いがあります。発音も違ければ、表現や時には文法的な部分でも違いがあります。例をあげたらキリがないですが、例えばガソリンはアメリカ英語は'Gasoline'ですが、イギリス英語では'Petrol'になります。どっちも覚えておくに越したことはないですが、わたしはどちらかに統一して覚えることを強くおすすめします。

自分の型は「イギリス英語に決めた!」となれば、ひたすらイギリス英語でリスニング練習や発音練習をするようにしてください。ネイティブの先生や現地の人と言語交換で教わる時も、型をイギリス英語と決めたならまずはとことんイギリス英語に染まってください。

その過程でアメリカ英語やオーストラリア英語がわからなくても気にしなくて大丈夫です。それはあなたの言語能力が劣っているわけではありません。日本で一部の東北弁が理解できないのと一緒です。東北弁がわからなくてもいちいち落ちこまないですよね?個人的には、それと一緒です。
(東北の方々、他意はないので何卒ご容赦ください。。。)

日本では「守破離」という言葉がありますよね。偉大なWikipediaによると、

修業に際して、まずは師匠から教わった型を徹底的に「守る」ところから修業が始まり、師匠の教えに従って修業・鍛錬を積みその型を身につけた者は、師匠の型はもちろん他流派の型なども含めそれらと自分とを照らし合わせて研究することにより、自分に合ったより良いと思われる型を模索し試すことで既存の型を「破る」ことができるようになる。さらに鍛錬・修業を重ね、かつて教わった師匠の型と自分自身で見出した型の双方に精通しその上に立脚した個人は、自分自身とその技についてよく理解しているため既存の型に囚われることなく、言わば型から「離れ」て自在となることができる。

という意味です(長くてすいません)

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まずはこの「守」を忠実に実行するように心がけてください。自分がモデルとする師範(国)の教え(文法や単語)を真似して習得してから、他の流派に手を出すようにしましょう。

4. 1日5分間その言語で物事を考える

これは個人的にとてもおすすめの勉強法です。つまり1日の短い時間のうち思考していることを全て自分が今勉強している言語に置き換えて考えるという方法です。

わたしはこれを「もうひとつの言語脳をつくる作業」と勝手に言ってますが、要するに自分の中にもう人枠の別の言語をしゃべる人格をつくることを目指してます。

つまりこんな感じですよね。

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半分冗談はさておいて、言語を喋るうえで「もう一人の自分」をつくることは上達の近道だとわたしは考えてます。

わたしは日本語を喋る時と英語を喋る時や物事を考える時は人格が少し変わります。ベースは一緒ですが、やはり英語を喋る時の方がラフで大雑把で、日本語を喋る時の方が繊細です。言語は個人の性格にとても影響があることも数多くの研究からもわかっています。

そもそも日本語と英語は厳密にいうと前者がハイコンテクスト言語と呼ばれているのに対して、後者はローコンテクスト言語と呼ばれており、正反対の性格をもった言語なのです。
詳しく知りたい人は以下のサイトをご参考ください。

なので当然ですが、「日本語→英語」に変換(逆もしかり)する時はとても複雑な回路を使う必要があり、それは同時通訳士のような特殊な訓練を受けないと鍛えられない回路です。ですので、個人的には「もう一人の自分」をつくってその自分に喋らせる方が楽です。

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ものすごく遠回りをしましたが、その「もう一人の自分」をコツコツつくる訓練が「毎日5分でも10分でも(習得しようとしている)言語で考える」なのです。どんなことでもかまいませんし、場所は問いません。とにかく短時間でもいいので、練習してみてください。最初はもちろん言葉が思い浮かばないと思うので調べてもらっても大丈夫です。大事なのは毎日短時間でもいいので頭を(もう一人の自分に)切り替えることです。

まとめ

以上がわたしの考える言語習得へのアドバイスです。「千里の道も一歩から」という言葉のとおり、何事も根気よく地道にやることが大事です。一気にジャンプして目的地に辿りつくことはできません。でも歩く速度は変えられます。こういったアドバイスが目的地までの歩速を速めてあげることができればと思って書きました。

参考になるものやそうでないもの、「何を言っているんだ」のものもあるかと思いますが、これらが少しでも役にたったら幸いです。

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