こざわたまこ

福島県出身です。小説を書く仕事をしています。最新刊は『教室のゴルディロックスゾーン』(…

こざわたまこ

福島県出身です。小説を書く仕事をしています。最新刊は『教室のゴルディロックスゾーン』(小学館)、BOOTHで文フリの同人誌を販売中👇http://kozawatamako.booth.pm/items/5763178

最近の記事

最遅!文学フリマ東京38に参加して【後半】

文学フリマ東京、初参加の振り返り(最遅)です。前半の記事はここから読めます👇 https://note.com/preview/n4ad10f673dcd?prev_access_key=21fc387f02158fd36bc577e5fd716f65 在庫の半分が売れる 開場して1時間が経ち、イベント会場も大賑わいに。 みなさん、入場者特典のバッグを小脇に抱え、思い思いの本を手に取って、充実した表情でブースを回っています。目当てのブース以外も覗いてみよう、という人が

    • 最遅!文学フリマ東京38に参加して【前半】

      文学フリマ東京38、初参加が無事終了しました。 なんと、もう一週間前のことです。 私はいまだに、文フリ初参加の味をしがんでいます。しがみまくっているうちに、あっという間に一週間が経過しました(でもきっと、明日もしがむ)。 一日通して、とても得難い体験であったことはたしかです。でも、それが自分にとってどんな風に得難かったのかをひとつひとつ書き出していたら途中で恥ずかしくなって、書くのを中断してしまいました。 とはいえ、書かずにいたら絶対そのうち忘れちゃうしな!と思い直し

      • 文学フリマ東京38で販売する同人誌のまとめ

        はじめまして、こざわたまこです。 突然ですが、自己紹介をします。 私は2012年に第11回「女による女のためのR-18文学賞」を読者賞を受賞し、2015年に単行本『負け逃げ』でデビュー。その後も細々と作品を発表しつつ、業界の片隅でひっそりこっそり活動を続けている小説家です。 今回、5月19日(日)開催の文学フリマ東京38に参加することになりました。そこで、当日ブースで販売する同人誌の紹介をしたいと思います。 まず、取り扱う本は2冊。 『テレパシーはいらない』 『デブリ

        • 文学フリマ東京38 とは何なのか?

          こんにちは、こざわたまこです。 今週末、ようやっとできあがった2冊の同人誌を従えて、文学フリマ東京に参加します。当日は売り子としても活躍する予定ですので、会場でお見かけになった際はぜひ声をかけてくださいね〜。 というようなことを、最近はTwitter(X)やInstagramでもしょっちゅうつぶやいています。 この一ヶ月、SNS上でも現実世界においても、口を開けば「文学フリマ」「文学フリマ」とうわ言のように繰り返していた私ですが、そもそも「文学フリマって何?怖い!」と思

        最遅!文学フリマ東京38に参加して【後半】

          デブリの星/冒頭試し読み

          5月19日(日)文学フリマ東京38に参加します。文学フリマ東京の詳細については、リンク先からご確認ください。 さて、当日販売する同人誌は2冊です。 そのうちの一冊、『デブリの星』に収録されている掌編(10〜20枚程度)の冒頭を公開します。ひとつの作品あたり150字くらいなので、すぐ読める……! ではでは、どうぞ。 ✴︎✴︎✴︎ デブリの星  デブリは今日もいじめられていた。  窓の外の夕焼けくらい真っ赤に熟したトマトが、あるものは半壊し、あるものはピューレ寸前の姿

          デブリの星/冒頭試し読み

          怪物vsハナミズ星人/冒頭試し読み

          5月19日(日)文学フリマ東京38に参加します。文学フリマ東京の詳細については、こちらのリンクからご確認ください。 さて、当日販売する同人誌は2冊です。 そのうちの一冊、『テレパシーはいらない』に収録されている「怪物vsハナミズ星人」冒頭を無料公開します。 それでは、どうぞ〜。 ✴︎✴︎✴︎ 『怪物vsハナミズ星人』 僕の父さんと母さんの話をしよう。 ふたりは北国の小さな田舎町で生まれ、それぞれ十八で故郷を飛び出し、その数年後、そこから遠く離れた都会の町で出会っ

          怪物vsハナミズ星人/冒頭試し読み

          テレパシーはいらない&デブリの星/あらすじ

          5月19日(日)文学フリマ東京38で販売する同人誌、『テレパシーはいらない』『デブリの星』収録作のあらすじを公開します。 以下、あらすじです テレパシーはいらないテレパシーはいらない 恋敵の伊藤君から「この恋を諦めたいから、あいつを誘惑してセックスしてくれ」と頼まれた主人公が、好きな人とセックスするためにあれこれ奮闘する物語です。原稿用紙30枚 怪物vsハナミズ星人 体の中にハナミズ星人を飼っている男の子が、好きな女の子のために怪物と闘う話です。原稿用紙60枚 デ

          テレパシーはいらない&デブリの星/あらすじ

          文学フリマと三井寿と欲望否定装置について

          漫画『スラムダンク』で印象に残っているシーンはどれか、と聞かれたら、十人中八人か九人が頭に思い浮かべそうな場面がある。 と、ここまで書いて、スラムダンクには名シーンが多すぎるから、十人中九人も同じ箇所をあげるなんて現実的じゃないなと思い直した。そこで、私個人が印象に残ってるシーンをあげるとする(それでもやっぱり、たくさんありすぎて難しいのだけど)。 例えばそう、元中学MVPプレーヤーでありながら練習中の故障によってバスケ部を去った不良少年・三井寿が、かつての恩師・安西先生

          文学フリマと三井寿と欲望否定装置について

          テレパシーはいらない/はじめに

          5月19日(日) 開催の文学フリマ東京38 に参加します。 出店名: ミモザブックス ブース: Z-01~02 (第一展示場) イベント詳細: bunfree.net/event/tokyo38/ 今回販売する同人誌は以下の2冊です。 『テレパシーはいらない』 『デブリの星』 どちらも単行本未収録の短編・掌編集です。値段や本の形態等、詳しくは私のTwitter(X)をご確認ください。 さて、こちらの同人誌を発売するにあたり、『テレパシーはいらない』の冒頭部分「はじめ

          テレパシーはいらない/はじめに