おしっこちょっぴりもれたろう~いまみんなに必要なのは共感、そして自己肯定💜
ヨシタケシンスケ氏の絵本です。悩みはそれぞれ異なりますが、悩みをポジティブに捉えなおすことで、自分の気持ちをコントロールできます。親行や先輩、リーダーやってますと、正直いつも寛容ではいられません。迷いもしますし、言い過ぎを反省したりします。「もれたろう」という子どもが主人公の本ですが、自分を主人公に置き換えて、日ごろかかえているモヤモヤを想像しながら、この絵、この文字でゆっくり読んでほしいです。
<あらすじ>おしっこをちょっぴりもらしてしまう「失敗」が多い主人公はよく怒られますが、理解し合える仲間がいたのでへっちゃらでした。しかし、その仲間が去ってしまい、悩みながら、新しい仲間を探します。その過程で、「いいじゃないか」と自己肯定をしつつ、自分以外の人たちも、それぞれ悩みを抱えていることに気づきます。そして、横には相変わらず怒る人がいて、問題は解決していないのですが、身近なところに「仲間」を見つけ、気持ちはすっきりします。
誰しも、同じ「失敗」をする人がいると安心します。自分だけじゃないし、というアレです。それでいいのか?という問題はありますが、誰かに「共感」してもらうことは、自分を肯定する、心の安定につながります。
ところで、おそらく親やマネージャーが子どもや部下の失敗を注意したくなる理由は、①「失敗」が続くのではないかという、なんとなくの心配。②他の人(片付けをする自分)に迷惑をかけないでほしいという願望。③ゴールイメージが自分と違うなどなどです。
どれも自分の中では「正しい」し「正義」です。
その「正しい」し「正義」に反することが毎日繰り返されると、今まで出なかった低~い声や、自分でも驚く大きな声、さらには自分が一番いやだと思える言い方になってません???正直、親行やっている間も、勤め先でも、毎日「見守る」なんてやってらんなくないですか?無責任なジジババが甘やかして、なんて悪態もつきたくなる人もいるでしょう?毎日忙しいし、そんなにこらえ性ないし、待ってらんないし、早く終えたいし、効率的に進めたいし、自分の経験値も生かしたいですし、と自分なりにいろいろ思います。
しかし、「もれたろう」は、きちんと問題を認識して、悩んでます。さらに、悩みながら、他人を意識し、他人の悩みを認識するという「成長」をみせます。
残念ながら、、、この絵本の中では「正義」を持って一生懸命やっている人より「共感」を示した方が、「もれたろう」の成長を支え、笑顔^^を導き、自己肯定感を与えています。
有名な指導方法に「コーチング」というものがあります。誤解を臆せず言うならば、とにかく自分で考えさせ、何も教えないというものです。最近企業でも学ぶ人も多いのですが、指導者は、GOサインは出しますし、話は聞ききますが、コーチングを受ける対象者は悩み、考えなければなりません。そしていろいろトライ&エラーを繰り返し、自分の中での最適を探し当ていくことで、成長するというものです。
いろいろ知っていますし、わかっているのですが、ついつい言いたくなりますし、今日も怒っちゃいます。そして、言い過ぎたかなぁ、寝る前に言わなくてもよかったかなぁ、など反省したりします。
そして、気づきます。
実は自分も、悩んでる。「もれたろう」読み聞かせている自分自身も「もれたろう」。
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