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パスポート

通常、国際結婚で海外で生まれた子供は、22歳になるまで父側母側のパスポートを保持できるとされています。
2016年時点で、海外で生活する在外日本人の数は133・8万人。永住者の数はうち46・8万人(35%)で前年から2.5%増えています(家族、子孫、子供も含む)。また、日本人で国際結婚をした夫婦の数は過去10年間に毎年約2万組から4万組で、全婚姻件数の3.3%~5.6%とされているようです。23年の現在はもっと増えていると思います。

その中で次のような事実が発生しています。
① 山浦善樹元最高裁判事の英国在住の小学生の孫が、領事館から「パスポートの更新はできない。日本国籍を本人の志望により放棄する、との書類を提出すべし」と迫られた。② 米国在住近藤ユリ弁護士が、日本パスポートの更新を拒否されたため、新型コロナの影響で、帰郷中の日本から出国すると日本に帰国できない状況にある。③「親の死に目に会えなかった」「日本の親族を訪問したいが、国籍喪失届を提出しない限りビザは出せないと脅された」などの事実が続出している。

日本に住んでいる日本人にはピンとこない問題です。
特に山浦さんのお孫さんのケース。母親が山浦さんの娘さんで、父親がアメリカ人。共にイギリス在住。子供達はイギリス生まれ。で子供達の日本のパスポート期限切れが起きて、再取得を申請したら認められなかったとの事。
母親が英国の永住権を取得、父親が英国籍取得したので,英国生まれの二人の子には英国籍取得の権利が与えられた。夫婦の英国での研究生活はこれからも続くと考えら れたので,二人は子供の教育環境などを考慮して子供達の英国パスポート取得手続をとった。その瞬間に日本国籍を喪失した。もしかしてお孫さんは日本とアメリカとイギリスの3カ国国籍所持してたんでしょうか?
どうも今ひとつ納得できないケースですよね。

終いには、英国パスポートを利用して子供達を日本へ連れて行こうと、外国人用ビザ申請したら、子供達が「自分の意思で日本国籍を放棄した」と言う書面にサインしないと、ビザすら発行しないと大使館は回答したとのこと。
全く理解できないんですよね!!ここまでくると国家による脅迫ですよね。

日本では1985年の国籍法改正施行以後、父母両系血統主義を採用し、出生時に父又は母が日本国民であるとき、その子は日本国民とするとしています(国籍法第2条1項)又、日本国籍法第14条第1項:外国の国籍を有する日本国民は、外国および日本の国籍を有することとなった時が20歳に達する以前である時22歳に達するまでに、その時が、20歳に達した後である時はその時から2年以内に、いずれかの国籍を選択しなければならない。とあり、22歳までは二重国籍保持できるんじゃないですかね?山浦さんのお孫さんのケースは情報が少なく詳細が分かりませんが、ちょいと理解し難いケースですよね。普通に考えてお孫さんは22歳になるまで、英国と日本のパスポート保持できると思うのですが、何か背景があるんでしょうか?

一方で国によっては国籍離脱を法的に認めていない国もあります。つまり本人がA国の国籍離脱し日本国籍を選択保持したいと言っても、国の法律でもう一方の国籍離脱が不可能となった場合、日本は強制的に日本国籍剥奪となります。これは本人の意思を全く無視した人権問題になります。しかしそれが現実です。なんちゅう国なんでしょうか日本は?終いには恋愛、結婚まで国籍保持を考えて相手を選べという事です。

更に、日本国籍放棄しますと言っても、実際大使館などでは「放棄しない方が良い、放棄しない別な方法も、、」とアドバイスされるケースも起きていると聞きます。つまり、この問題、国は全く整備できていない。国として判断を決めかねているという結論になると思います。
○国際結婚の子供など、未成年のうちに複数の国籍を取得。
○日本人が国際結婚などで自動的に相手の国の国籍を取得。
○外国人が日本国籍に帰化。
○日本人が意図的に外国籍を取得
などのケースでは、二重国籍を認めている事実もあるようです。

本当に様々な事例が発生しており、国は全く未整備の状況のようです。国としたら大した問題じゃないのでしょうね。そんな事より経済経済経済、お金に絡む事が最優先なんでしょう。

このパスポート問題、絶対的に情報が少ないですよね、おそらく情報規制がかかっているんですかね、肝心な情報が殆どないんですよ。ネットで簡単に見れない、おそらく色んな団体へ赴いて、実際に関係者から直接話を聞かないと詳細は見えてこない。きっと大使館へ行っても窓口の人によって大きく対応、回答が変わってくると容易に想像できます。それが現状です。

確か大阪なおみさんは、日米の両方のパスポート保持しているんじゃなかったですか?それや帰化した力士たちも母国のパスポート保持してませんか?色んなケースがあるはずです。ゴルフの笹生さんはフィリピンを放棄したんですかね??
これからどんどんどん、国際色強い日本人の数は増えると思います。
とは言っても国民全体に占める割合は、所詮マイノリティーなので、どこまで法的に整備されるか不明ですが。それでも従来比較で行けば、必ずこのパスポート問題に直面する日本人は増えていくでしょう。

日本政府もこんな未整備の環境下、冷酷に融通が効かないのか?と言えばそうでもなく、国によっては国籍の離脱が困難な場合があることに配慮して、外国国籍の離脱は強制せず、努力義務を課すとしているようです。「必ず元の国籍を離脱してください」ではなく、「なるべく元の国籍は離脱して、日本国籍だけにしてください」という意味です。つまり「私は日本国籍を選択します」と宣言して日本パスポートを維持して、もう一方のパスポートは「現在離脱手続きしているんですが、何かと問題がありまて、、継続して努力します」でもいけるって事ですよね。ある程の逃げ場を用意しているんじゃないでしょうかね、実際は。

上記のような裁判のケースって、どこか拘っている問題点がどこかにあるんじゃないでしょうか?例えば「日本パスポート選択すると宣誓する」これ自体に、別に宣誓しなくても日本人だからいいじゃん、じゃぁ日本在住の日本国民は宣誓してんのかよ!なんで海外組だけが宣誓なんだよ、差別だ!みたいな、他の問題点があるかもしれません。

これも厄介ですね「外国で生まれた子で、出生によって日本国籍と同時に外国国籍も取得した子は、出生届とともに日本国籍を留保する旨を届け出なければ、その出生の時にさかのぼって日本国籍を失います。
 しかし、日本国籍を留保しなかったことによって日本国籍を喪失した子は、次の要件を満たしている場合には、法務大臣に届け出ることによって、日本国籍を再取得することができます。

 (1) 届出の時に18歳未満であること。 (2) 日本に住所を有すること。
 「日本に住所を有すること」とは、届出の時に、生活の本拠が日本にあることをいいます(観光、親族訪問等で一時的に日本に滞在している場合等には、日本に住所があるとは認められません。)。

日本在住じゃないと日本人と認めない!!という意味になっちゃいますよね。
どこまで法律が未整備なんかね???と思っちゃいます。
この時代に、日本に暮らしていない日本人は日本人と認めない!!なんて!!
海外駐在となると基本的には住所転出を行い、基本的には日本住所がなくなってしまいます。もし住所優先するなら、転勤しても住所転出せずそのまま残して、書類上は日本に暮らしている事にする人が増えるでしょうね。実際この手の駐在員は増えています。これはこれで、在住してないのに、住んでいる事にしている虚偽の申請となり問題があるんじゃないですかね?
おかしいでしょ?日本在住優先しろと言われるなら、虚偽申請で日本住所を維持したまま海外暮らしにする人は増えますよ?海外で生まれた子供たちも、小さいうちに日本の実家かなどの住所に転入届して、実際は日本在住してないのに、そこに住んでいるかのように調整しますよ。そうしなかればパスポート切れた時、再取得ができないんですから!!!

在住優先の事例としては、実際子供手当は日本在住の外国人は受け取り可能ですが、海外在住の日本人は受取不可能です。全く理解不能なんですが、まぁなんでも労働による税金をの本国内で収めていないという事が巷で言われているようですが、海外駐在員は日本本社などに利益を還元しているんですよね、個人の所得税よりも大きな金額を日本へ送っているし、社会保険など必要な経費や他の税金は海外在住でもきちんと収めているんですよ!納税額寄与でいうなら下手な日本在住の個人より、よほど日本へ収めているんですよ!
でも海外在住なので、子供手当はもらえない。条件は「日本在住者のみ」としか記載されていないんです。所得税を収めてないからとは記載されていませんよ!!日本在住者だけなんです。ですので転出せずに田舎などに書類上は住んでいる事になっている虚偽申請している海外駐在の家庭が、子供手当をもらっているケースは多々あります。おかしくないですか?????
真面目に国指導の元、転勤したら転出届を出せと従って海外在住しちゃった日本人は手当がもらえなくて、虚偽申請している書類上の在住者は手当をもらえている。どんだけ未整備な国なんだよって思います。

結局、日本文化、日本人の魂ってもんが現代でも生きていて、日本在住者のみが日本人と言う風潮が強いんじゃないですか?だから国も法整備しようとすると、大きな国民からの反発が目に見えている。つまり優先事項には入れない!という事かもしれませんよ!!!

世界的に超有名な野口英世ですら、未だに日本医学会はメンバーとして認めていますねんからね!!!まぁ難しい判断があるのでしょうが!ロックフェラーに喰わせて頂いた不届きものなんでしょうかね?

まぁそれでも、あくまで日本は日本在住の日本人以外は日本人と認めないと言うなら、それを明確にすべきですよ。どんなに国際的に叩かれても、男女均等問題もそうですが、あくまで日本は日本のやり方、日本の文化、日本の価値判断でいくと明言すべきなんですよ!
そしてそれに沿えない人は、日本を捨てて出ていく!!
それで宜しいんじゃないでしょうか?

例えば戦前戦中戦後と否応なしに外国人になった日本人の方々もパスポートは外国パスポートですが、血は日本民族であると生きている方々も多いですし、国の保護と言う利益を失う面は否めませんが、最終的には個人ですから!!

個人的には日本という国や民族は、解放、グローバル化ってものはできないと思っています。普段の生活や文化、意識を見ていると、ほぼグローバル化なんてものは無理だと判断しています。ならば世界の顔色伺うより、日本は日本のやり方で突き進めば宜しいのではないでしょうか?
これが正解一つ!となる事はないのですから!!

アメリカはアメリカのやり方、イギリスはイギリス、中国は中国のやり方があるように、日本は日本のやり方で宜しいではないでしょうか?
ただ一つ、国民はキチンと国の方針や日本の文化と言うものを理解しておかなければいけなく、国に伴い国民としての責任も当然出てくる問題なのですがね。







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