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女性社会進出

今回の参院選での女性候補者の数が、過去最多の人数になったとの記事をみた。そしてそれでも未だ未だ諸外国と比較すれば、絶対数が少ないのでどんどん増やしていかなければ的な報道だった。

日本は昔から目的と手段を履き違える文化ですが、女性社会進出の目的は何処にあるんでしょうか?それは数を増やせば成り立つのでしょうか?もしくはとりあえず数を増やしていけば、自ずと最終的目的にも近づくと思っているのでしょうか?

ネット社会を見てください。ネットがで始めたとき、キーワードを「繋がる」「誰でも参加できる」「自由度が上がる」「既得権を崩せる」「民主主義が向上する」などと報道は熱を浴びて騒ぎました。その結果は?
誹謗中傷を増やし、分断を生み出して、勝ち負けの議論だけが蔓延し、建設的意見や多様性の意味を理解もせずに、間接的な同調圧力を生み出し、自由どころか他者の顔色伺いながら、当たり障りのない、嫌われない言動しか取れなくなっているじゃないですか?それが民主主義ですかね?

数を増やすと言う事に目的を置いちゃうと、二の舞を踏みますよ。

もちろん女性社会進出は今後も増えていく方向である事には変わりはないと思いますが、単に増やすのではなく中身をキチンと理解し、青写真を整備し、順を踏んで進めていかないと単なる混乱を招きますよ。

元来日本は欧米とは違った文化で成り立っている国です。それを相対比較で良いの悪いのと議論するだけでは全く意味はないですし、自分達の文化を理解し日本のための日本人の為の女性進出環境改善を構築していったほうが良いと思いますけど。自国文化を否定する議論は片手落ちになりますよ。

教育問題、福祉問題、人口問題、経済問題、人権問題などさまざまな方面から中身や現状を分析し、どの様な問題と対策が考えられるか、冷静に順を追って進めなければ、又同じ繰り返しの内輪の叩き合いで終始。

報道も偏りすぎて先導し過ぎだと感じます。
同時にもう少し各業界のプロの方々が、建設的声を上げられるような環境を構築するほうが先決だと思います。
何かを言えば反対意見側から、相手を潰すような理論だけが飛び交う様な幼稚な環境は早く改善すべきと思います。

数が足りない、数が少ない、女性よもっと前へ、もっと上へ、諸外国へ追いつけ追い越せって、経済の話じゃないですよ。女性社会進出は文化の話です。もちろん結果論として経済的効果は生まれますが、そこが目的じゃないですよ?多様性、人権、社会構造、などのお話しですよ。
女性の社会進出の意味合いを再考したほうが良いと思います。

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