観光立国スペインから京都が学べること(1) オーバーツーリズムの課題
旅行から帰ってきました。初ヨーロッパでした。スペイン。
スペインの観光から日本が学べる事があったので共有。
スペインはフランスに次いで世界で二番目に旅行者が多い国。
2017年には日本の4倍の数である8,200万人の旅行者が訪れてます。(日本は同年に2,869万人)
また、観光による経済的利益はスペイン全体ののGDPの16%を占めています。
今まで観光旅行者の数を目標に観光事業に取り組んできた京都。
今は大きな課題の一つとして「オーバーツーリズム」の問題に地元民も旅行者も悩まされています。
では京都が観光立国の日本を率いる一先進都市として次のステップに進む為に必要なものは何か。
今回私が、世界的な観光立国の代表であるスペインに行ってきて京都にも適応できそうな事を以下にて紹介します。
今回訪れたスペインでの観光地は以下:
サグラダファミリア(バルセロナ)
グエル公園(バルセロナ)
カサミラ(バルセロナ)
セビージャ聖堂(セビージャ)
アルハンブラ宮殿(グラナダ)
さすが観光立国先進国、総合的にスペインは様々な点で観光地での力いれようが全然違いました。
そして、オーバーツーリズムに対する対策も十分になされていた事は確かです。
上記の名観光地を回った上で気づいた、主にスペインが実践していたことは以下の2つ。
① 人数制限を設けること
② 無料入場可能の時間を設けること
① 人数制限を設けること
スペインでは名観光地は、ほぼ全て事前にオンラインでチケットを購入する必要がありました。
チケットは当日であれば売り切れてしまう可能性が高いので前日より前に取得が必要です。
(スペイン旅行する人は気をつけてー)
当日にもチケットを購入する事は可能ですが、時間ごとに入場できる人数が決められている為に
チケット購入者を優先して入場するので、長蛇の列に並ばなければなりません。。
そしてチケットを購入したとしても安心できません。
入場時間は時間厳守となっていて、30分以上遅れるとチケット購入したにも関わらず入場できない所もありました。
(私はアルハンブラ宮殿のナビルの塔に入ることができませんでした。。泣)
特定の時間の入場者数をかなり厳格に制限しているようです。
そのようにする事によって、
観光客は観光地までの交通も混みすぎることなく、スムーズに入場ができ、ゆっくりと観光地を楽しむ事ができましたし、
その観光地周辺に住む地元の人にも優しいのでは。
また、人数コントロールによって観光地のダメージも防いでいるようです。
② 無料入場可能の時間を設けること
事前のチケット購入、また入場料なしでも上記名観光地に入れる方法がありました。
開演前の早朝や夕方、また月曜日など人が少ない時は入場無料になってました。そうすることによって入場者数を分散させてるようです。
オーバーツーリズムに対する京都市の現在の取り組み
京都市は実際以下のような取り組みをしているよう。
インバウンド向け体験メニューキャンペーンで広域周遊観光の実現へ: 京都中心部の有名観光地だけでなく、大原や伏見など京都のあらゆる街を周遊できるようなメニューを用意しています。伏見の日本酒試飲体験といった地域ならではの魅力を満喫できるメニューや、大原や高雄の寺院巡りツアー、地域の人との交流が楽しめる料理教室などを開発しました。
有名観光地以外で体験や観光メニューを充実させることは第一歩だと思う。
でも、自分が旅行者となった後に思うのは、やっぱり王道は外せないので(笑)王道の観光地に行った上でこのような周遊はあるとは思いますが。
そう考えるとこれは都市の中心部の混雑の緩和課題解決にはなっていないように思います。
京都に今必要なのは
1. 名観光地の入場時間制限
2. 無料で開放する時間帯を設け、入場者数を分散させる
事だと思っています。
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