個を強調するから孤立しない
ブレない創作を支えるもの
昨日行われた、こどもみらい塾フラワークラス。ここ恵比寿の小学校は夏休みが延長になりまして、秋の気配を漂わせつつ夏休みモード。どこまで延長になることやら…。
今回は初めて参加する小学1年生と、2年生、3年生を中心に5年生が一人。しかし、制作過程において、学年は関係ないのですね。今回は物凄い集中力に圧倒されました。
それもそのはず、皆がそれぞれに好きなものを制作していたから。フルーツサンドを作る子(花で)、ショートケーキを作る子、高級感溢れる松花堂弁当を作る子、デザートプレイト風に作る子…などなど。
私は何も教えていなくて、ただ花材を並べておいただけ。子供って素直だと思うのは、パッと好きなものを思い描きそれを表現できるのですね。大人になると、そのシナプスはどこへ行ってしまうのでしょうか。。
さて、ここで私は、大事なことを目撃するのでした。協調性なんて持たない方が自然と協調へ向かうということを。
それぞれに、バラッバラな創作ステップを踏み、自分の作品に没頭していた子供達。そこへ、「もっとこの葉っぱを使いたいから、余っている人いたらちょうだい!」と協力要請をし始めた子がいた。
それに対して、協力してあげる子もいるし、自分も使っているからダメだという子もいる。
さらに、「私はこれが欲しい」と、周りに協力要請する子が出始める。それゆえに、出来上がった作品はバランバランな訳です。
それぞれに、表現したいものが違うから、余る花材と足りない花材が出てきて、結果、上手くそれを協力し合えたのです。
こういう姿を見ていて、大人も学ばねばならないと思いました。万人受けするものをみんなで同時に作ったら、競争を生むだけなのです。
個を極めることで、実にたくさんの協力を得られるという恩恵に与ることを。
自分が一番表現したいものを明確に持ち、ブレない。そこに人は心を動かされます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?