この本で明日の授業がちょっと変わる!
私が日本語教育に役立ったと思う本をご紹介します。
こんにちは。たまきです。
自己紹介事は⬇️こちらです。
教師として学習者にどうアプローチするのがいいか、ちょっと考え直してみたくてこの本を手に取りました。
「日本語教師のためのアクティブ・ラーニング」
内容がわかりやすいように、目次をここへ書き出します。
アクティブ・ラーニングという言葉をはじめて聞いた人でもわかりやすく、基礎から説明しているこの本はとたも読みやすく、学ぶことがたくさんありました。とくに私は「構成主義の学習観」に目が留まりました。
「構成主義の学習観」とは学習者自身による理解を組み立てるような教育で、人の中にすでに存在している概念を前提に授業を組み立てること。よって、教師は学習者が事実や考えを見つけ出すことを手助けする役割を担います。
これは個人的な考えですが、日本の社会や教育文化では先生が生徒に知識を与える教育スタイルが一般的だと思います。イギリスで教えていると、アジア出身の留学生たちも一緒に日本語を勉強することがありますが、彼らにも共通していることだと感じます。
しかし、この学習観に基づいた教育スタイルはヨーロッパでは一般的かもしれません。少なくとも私の子供が通っているイギリスの小学校ではこのスタイルで教育が行われていると感じています。
つい、文法説明に長い時間をかけて講義をしてしまうと、学習者がストレスを抱えていることに気が付きます。そこで、私は大きく反省をするんです。
「学習者が自ら気づくこと」を工夫することは授業のいろいろなところでできるでしょう。例えば、日本語の文と英語の文を比べて、その違いについて意見を求めるとか、初級では平叙文と疑問文(はい、いいえが答えになる疑問文)を比べて構造の類似点に注目するとか、またカタカナ語と英語の発音の違いについて意見を求めるなどができるでしょう。
この本の中でも、普段の授業でどんな工夫ができるか、その具体例の解説もあるので、ぜひ一度手にとってみるといい発見があるかもしれません。
ただ、後半はICTの解説が多く、すでに知っていることが多かったのでちょっとがっかりしました。。。
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