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ひとり旅でもいくか、と思っていたら②

長女も次女も無事大学と高校に進学し、やれやれだったダブル受験も終了したので、ひとり旅でも行こうと思っていた2023年春。

久しぶりだからと受けた人間ドック。
48歳だしなと思って付けた胸部CT検査で判明した気管支嚢胞
甲状腺にも嚢胞があると判明し、しかも細胞のかたまりもあるとのことで窃刺細胞診をすることに・・・

その後の経過を記しておきます。


■胸腔鏡手術をどうするか

「お母さん、手術するって病院の先生に言ってくるからね!」
2023年7月21日(金)の朝、次女と三女はそれぞれに部活動があったので、ひとまず手術をします宣言だけして病院に出発。

9時から呼吸器外科の予約、その後細胞診の結果を聞くために10時までに耳鼻科に入るというスケジュール(同じ病院で良かった)

呼吸器外科が9時の予約にしたのは、もしも気管支嚢胞の治療を摘出ではなく分泌物の吸引(?)や良性か悪性の判断をするのなら、呼吸器内科での気管支鏡での治療になるので、その日に科をまたいで受診するから早めの診察時間になったのでした。

9時少しまえに名前を呼ばれて、呼吸器外科の診察室に入る。

「手術しようと思って」と言おうと思っていたんだけど、ちょっと引っかかっていることを話した。
「胸腔鏡手術って大そうじゃないかなって思っている。金額も結構しそうだし・・」って。
先生はもう一度、私の状況について説明してくださった。

■揺らぐ気持ち


とくに緊急性もないし、(肺がんなら一か月以内に手術しましょうって言いますって)
でも、このまま放置しておくと何かしら不都合は起きてくる
どれくらいの年数で25ミリの気管支嚢胞になったのかがわからないから、半年に一回もしくは一年に一回はCT検査を受けてもらうことなる
二泊三日の入院で気管支鏡で内容物を確認して、診断をつけてから、経過観察でももちろん良い
確かに胸腔鏡手術は、高額である

このような話をしてくれました。
朝までは胸腔鏡手術を受けようと思っていたけど、気管支鏡で内容物の診断をつけてから経過観察、にしてもらいたいとお伝えしました。

「では、気管支鏡なので呼吸器内科に紹介を出しておきますね。この後耳鼻科受診があるので、その診察がおわったらまた呼吸器内科に行ってください」
とお話して終了。
中待合で移動したのでした。

通常、診察終了後の中待合では5分もすれば看護師さんが受診ファイルを持ってきてくださるんだけど、この日は長かった。
10分を過ぎたころに看護師さんがやってきて
「いま、先生が呼吸器内科の先生とお話されているので、もうしばらくお待ちくださいね」
とのこと。

15分をすぎても再び看護師さんが来られることはなく
ちょっと不安に駆られていた診察終了後20~25分を過ぎたころ、看護師さんが受診ファイルをもってきてくださった。
「次の予約の耳鼻科に診察にいってきてください、また終わったら呼吸器内科に来てくださいね。場合によっては、呼吸器外科にまた来てもらうことになります」

「そうなんですね、ありがとうございます」
といって、呼吸器外科を後にして耳鼻科にいく。

■甲状腺窃刺細胞診 の結果

気管支嚢胞でドキドキしていたけど、細胞診をしていた甲状腺の結果も気になっていた。
予約時間枠ギリギリにいったので、わりにすぐ名前を呼んでもらえた。

細胞診をしてくださったときの先生がこの日もいらっしゃった。
(ぼくの外来担当の曜日ではないっとおっしゃっていたので)

「細胞診の結果ですが、良性でした。問題ありません。
レベルが1~5まであって、5が悪性のところレベル2でした。
今後は1年ごとのエコーによる経過観察で良いでしょう」

とのこと。
正直ホッとしました。
「嚢胞の大きさと血液検査の結果はどうですか?」
ときいてみると
「嚢胞は1.5㎝ほど、血液検査も問題ありません」
でした。

悪玉コレステロール値の数値の高さもこのだるさも血圧の高さも
「これは甲状腺ホルモンのせいでは?」
と思っていたのに、全然ちがうかった・・・・
わたしの不摂生と運動不足と食べ過ぎからくるものだったのだ・・・
と反省をしつつ、一年後のエコー診察の予約を取る。

これ、絶対忘れるやつやん・・・

ぜったい覚えておこう

とにかく、甲状腺はそんなに心配することはないということが分かった

■呼吸器内科での診察

私の呼吸器外科での診察のあと、先生たちが相談をしてくれていたせいで診察時間が30分遅れという表示が出ていた(すみません)

すごく丁寧にお話をきいてくれるから、そもそも診察予定時間を長めに設定しておられるのかもしれないけど(すくなくとも3分診療ではない)
まあ、総合病院で科がそういう科だから悪性腫瘍の方も多くいらっしゃるだろうし、ゆっくり患者さんと向き合っておられるのだと思う。

そうこうしているうちに、呼吸器内科から呼ばれた。

「気管支のあまりよくない位置に嚢胞があるんですよね」

と初めましての先生がおっしゃった。
もう一度、私の嚢胞の話を説明してくださって、気管支鏡での治療・診断を付けたいという意志確認をされた。

「大きな気管支と通行していなくて、嚢胞に気管支鏡が入らないんです。
この嚢胞のまわりには肺の静脈もあって、結構厳しいです。
気管支鏡をいれても、診断がつかないです。
位置的には、気管支を圧迫するところにあり、いずれは手術して摘出を検討しないといけない」
みたいなことを話されました。
「そっか、じゃあ手術するならタイミング的には今かなと思っているんです」
と話して、結局 胸腔鏡手術をすると気持ちが固まった。

◾️再び呼吸器外科へ

呼吸器内科の先生にお礼を言って、再び呼吸器外科の中待ちあいへ。
すぐに名前を呼んでもらえた。

診察室に入ると先生がまた状況を話してくれて、それを聞き
「胸腔鏡手術でお願いします」
とお伝えした。

「わかりました、頑張りましょう!」

と先生が力強く言ってくださったのが、印象的だった。手術ともなれば、先生に頼るしかないから。ほんと、お願いしますというかんじです。

胸腔鏡手術について、簡単に説明を聞きました。
四箇所くらいに右側面に穴をあけて、棒をいれて嚢胞を摘出します。
その際、右肺の下葉の一部も切除します。
嚢胞が炎症を起こしていたら、血管と重なっている部分は残したままにします。その場合、右肺の下葉は全摘します。
下葉は右肺の20%くらいを占めているから、呼吸器機能が少し落ちますが、若いから大丈夫だろうと思っています。
下葉全摘となると傷口の一部は4センチくらいになります。
また改めて、ご家族に手術の説明をさせていただきます。

とザッとこんな内容のことを話されました。

「下葉全摘とか、マジで💦💦」
って一瞬思ったけど、炎症になってるかどうかは手術してみないと分からないことだから。
こうなったら、お任せするしかない!

ひとまず手術の日程を決めることになった

◾️手術日予約

この病院では月曜日と木曜日が手術日のようです。
次女の誕生日は一緒に居たいので、その日を避けて8/22入院、8/24手術 というスケジュールをたててもらいました。

「このあと時間がありますか?
もし大丈夫なら、術前検査と入退院センターに寄ってください。

あと、肺がんならイコール手術と理解しやすいけど、ご家族は良性腫瘍なのに手術とはピンとこないと思います。
キーパーソンのご家族にも詳しい説明をさせていただきますので、その日を決めましょう」
と先生。
夫にも同席してもらう術前説明を8/18にしてもらうことになった。

「頑張りましょう!!」
と明るく先生が声掛けくださり、
「よろしくお願いします」
と少し力なく返事をして、本日の診察は終了。

あれよあれよと1ヶ月後に入院することに。
ひとり旅に行ったつもりで、涼しい病室を堪能してこよう!と思わずにはいられない。

この時点でお昼前で、このあと術前検査(レントゲン、心電図、呼吸器機能測定、採血、検尿)と入退院センターでの面談へ。
これはまた別記事にて書いていきます!

とにかく今は体力をつけておこう。








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