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我が子のやけど・湿潤療法編①~

昨日からスタートしたnote。
主に、子育てする中でそして暮らしていくなかで感じたことを書き進めていこうと思っています。
今回の記事は、今から4年前に起きた娘(当時小学6年生)のやけどに関してのことです。
本業のブログの方で掲載しておりますが、あと少ししたらそのHPをリニューアルする関係でこちらに移設しリライトしました。(まだ検索して情報を読んでくださっている方がいるので)

以下、リライト記事です。


青天のへきれきは、本当に突然だった。


健康が当たり前ではないとわかってはいたけど、やはり、当たり前だと思っていた気がする。

その日(2019年6月8日)は、土曜日で これからの大津をつくる面白い取組みのミーティングを正午すぎに終え、商店街で行う虹のさきマルシェの出店交渉をしてから帰宅したので、すっかり昼ごはん時を過ぎて帰宅が13時半をすぎていたのでした。

『ごめんねー💦おなかすいたやろ』

習い事から13時前に帰宅していた娘たちは、食パンを焼いて食べていたんだけど、カップ麺も食べよっか ということで、次女がお湯をわかしたり、カップ麺の準備をしてくれてたのです。

私は朝に外出するときに降っていた雨がやみ、日がさしてきたので室内に干してた洗濯物をベランダに出したりしていて、次女が『おかあさん出来たよ』と言ってくれたから、ダイニングにすわって。

次女よそ見してるわ、、、
そう思った瞬間。
向かいに座った次女が、テレビの方をみながらカップ麺の蓋をとり、七味の袋をあけるときに手があたり、次女の左太ももにカップ全部が落ちてしまったのです。

『あっつ』
といいながら、太ももにかぶったジャージを急いで脱ぐ次女。
もうダイニングにいた長女も三女も私もパニックになり。
『キッチンの流しで!!』
『いや、あかんやろ、お風呂場や!!』

ひとまず風呂場にかけこみ、シャワーで水をながす。

こういうときはどうしたらよいかわからず、午前に一緒にいた保健師のかたに電話。
あいにくつながらず、同じく一緒にいた小児看護師のかたに電話。

『ひとまず氷水で冷やし、とにかく病院へ』

と話してもらい、ちょっと私も落ち着いてきた。

『日赤救急にいこう』
と思ったけど、ビショビショ。
しかも娘はパンツだけ。
ちらりと火傷の具合をみたら、皮がダラリとはがれてる。

咄嗟の判断ができないくらいの狼狽


だっこして、マンションから降りるのは無理。
『救急車呼ぶしかない』
『でも、簡単に呼んだらあかんのちゃう』

長女と少し問答したけど、でもやっぱり自力では無理。

13:55くらいに救急車を呼ぶ。

こんなに近くに消防署があるのに、すごく時間がかかった(ような気がした)
風呂場にいったら、泣けてきて
『おかあさんがわるかった、ごめん』と泣いてしまった。

次女は『おかあさんわるくないから、なかんといて』と言ってくれた。
しかも、救急車は8分くらいかかるし、こないけどそんなもんやわって。

長女は、救急隊員が風呂場に入ることを想定して、洗面所の片付けをしてくれた。

三女もこわかったはずだけど、三女がどうしてたかはまったく覚えてない。

やっと救急隊員がストレッチャーをもって到着してくれて、シャワーをとめる。

年齢や状態、何をかぶったのかを確認し、
バスタオルまいて、ストレッチャーにわたしが乗せて。

救急車にのる。
熱傷度2 というのを初めてきく。
救急車すぐ呼んでくれてよいレベルですと隊員さんがいう。

このとき、外気にふれてかなりヒリヒリ痛かったよう。
『いたい、いたい、死なへん?歩ける?』

すごく激しく泣くとか喚くとかはなく
じっと痛みに耐えてる感じ。

処置室にて


救急に到着し、次女は処置室へ。
わたしは受付へ。

次に会えたときは、まだ何も処置されてないまま、若い先生が肩をさすってくれてた。

方針が決まらないのか、まあまあ待って、やっと軟膏(アズノールとリンデロン)を塗った保護パットをかぶせる。
カロナールを400㎎のむ。

『明日も救急でガーゼ交換にきてください月曜日からは形成に行ってください』
と先生。

迎えにきてくれた夫と会い、救急入り口から車椅子を使って、車にのり帰宅。

帰りの車のなかで、月曜日からの私自身のスケジュールをどうするか悩む。

その6月は、かなりパンパンに予定をいれていたし。。
帰宅して、すぐ月曜日と火曜日に予定していた方に電話をする。

翌日の日曜日は、簿記三級の試験だったけど、同じ時間帯に受診しないといけなかったから、試験にはいかず。(たぶん、受けても撃沈だった)

日曜日は、外科の先生が当番で、アズノールとリンデロンをチューブ全部つかって、保護パットにガーゼを敷き、そこに軟膏をぬり、傷口にあてるという処置。とっても子どもが見れるような状態ではないので、娘がみないように視線のさきに私がいるようにする。平気なふりをしてたけど、やっぱりひどい状態で落ち込む。。。

神がかった情報提供、そして判断

日曜日に、フェイスブックで投稿してると色んな有り難い情報をいただいた。

救急病院の形成ではなく、情報をいただいた違う病院の形成専門医にいこうと夫ときめた。

日曜日の夜中。友達がすごい危機感を帯びたメッセージをくれた。
ご自身の家族も熱傷し、効果のあった治療法を紹介してくれた。とにかく早めに受診したほうがよいと。

ガーゼをつかわず、消毒をしない治療法『なつい式湿潤療法』をしている滋賀県高島市近江今津のおかだ小児科があるとのこと。
月曜日朝いちばんで、先生に電話で聞いてあげる とも言ってくれた。

夫は寝たあとだったけど、直感で近江今津に通うと決めた。

湿潤療法を初めて知る

6月10日月曜日
おかだ小児科受診

前日の処置のガーゼを剥がすのが、とてつもなく痛いらしく、次女はとても痛がりました。(想像するだけで痛いですよね)
そのとき初めて、熱傷度の深い内ももに見たことない大きさの茶色い水ぶくれをみたとき、正直言葉もでなくて、『痕がひどく残る』と落ち込みました。
が、先生が『大丈夫やで』と励ましてくれました。
このときは、泣けてきて。

救急で処置したのがアズノール程度だったから、まだ間に合う らしきことを言ってもらったことを記憶しています。

火傷したら、とりいそぎワセリン塗って、ラップで患部を巻いて通気を遮断して、早めに湿潤療法をしている病院にいくことが大切。

ということを説明してもらった。

湿潤療法は、消毒は絶対しない。熱傷の皮膚は除去する。水で洗い流す。乾燥させない(ワセリン塗布)。被覆材で適度な浸出液を保ち、皮膚の再生を促す。ガーゼは使わない。
というのが今回私が認識した治療法。

最初の1週間は毎日、朝晩に浸出液で膨らんだ被覆材を交換してもらいに今津通い。(ワセリンを塗布するのが最初の数日はこわかった)

数日は、水で患部をあらい、皮膚を除去するのを痛がったけど、だんだん痛がらなくなり。
なによりもガーゼを剥がす痛さ、それにより傷口が深くなることは避けれました。

痛い という声を最小限にできた感じがします。
苦痛がないから、眠れるし食欲もあるし。
タンパク質をとにかく食べさせてという指示だったから、卵やチーズ、お肉を食べさせて。

完治



通って9日目の6/21。

完治しました。プール入って良し。体育もできるよ!日焼けだけ注意してね。
夏休み、経過見せてね!

と嬉しいコトバをもらいました。

火傷や深い切り傷には なつい式湿潤療法(消毒と乾燥を防ぐ治療法)
この治療法が一般的になるように、先生は頑張ってくれるそうです!
まだまだ熱傷の治療としては普及できてないそうです。

事故から二週間経ってないけど、あかちゃんの皮膚ができてきて、お風呂も普通に入ることができています。

事故はひどかったけど、情報をいただいたことで、私達はラッキーでした。
だから、この体験がどなたかに役に立つといいなぁと思い、投稿します。

あとは日にち薬です!

先生、奥様、看護師さんたち、
見守ってくれた友達にありがとうを伝えたいです。

おかだ小児科(湖西線 近江今津駅すぐ)
https://www.okadaiin.com/


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