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「癒しの哲学」10月”癒しの源流” ④気

さて今回の「気」。
「気」というとやはり気功?ツボ?気は目に見えないけれど、確実にあり、感じるもの。何やらとても重要な気がする「気」。はい、もう今ワタシ「気がしている」時点で気というものが発動しています。ではこの目に見えない不思議といえば不思議な「気」を探求して参りましょう!


「気」

古代中国の考え方は、自然界に見出されるすべての現象は「気」のはたらきによって成り立つというところから来ています。
中国医学では、物質として目に見える肉体よりも、目に見えない経絡という「気」が循環するネットワークで構成された「気のからだ」の方を重要視していました。


中国医学は、いってみれば「気一元論」の医学です。
物質も生命も意識も、つまり物理的現象も生理的現象も心理的現象も、すべては「気」の運動によって生成し流転すると考える中国医学では、「肉のからだ」や臓器・器官は、そこに「気」が流れる容器として扱われます。
そして、それぞれの容器にそれぞれの経絡を想定し、そこにほどよく気が流れている間は適正に機能し、流れが滞ると機能が不全になり、流れが止まると機能を停止すると考えました。


経絡のネットワークのうちで、とくに気の出入りが盛んな特異点を経穴=ツボというわけですが、気の流れに異変が起こると、各経穴に相当する肉のからだの部分に物理的な変化が生じます。
鍼灸師はその変化を皮膚の色、きめ、つや、硬度、温度、湿度などの差を頼りに指先で探りあて、鍼を打つポイントを探すのです。
「肉のからだ」にあらわれる病気の器質的症状は、滞り・過剰・不足といった気の異変の、物質的表現だと考えられます。


ワタシ:鍼灸はその人の体質や滞りはどこかということを、観察命、見極め命の作業。見極めたあとに、「補」鍼を打つか、「瀉」の鍼を打つか決めるそうで、おのころ先生も鍼灸の現場で「瀉」の鍼を打った鍼の先から「気」が出ているのがわかったそう。やはり、気は体中を流れているんですね。



したがって、治療のねらいは異変を起こしている気を再びほどよく流すようにするところにあります。そのためにまず施すべきは当人が自分で行う「気の自己調整」です。
自己調整には、からだを動かす、呼吸を整える、イメージをコントロールする、食べものに気を配るなどの方法が挙げられます。


ワタシ:気が集まるところに血も水(リンパ液)も集まるそう。例えばずっと頭を使っていると、頭に気が集まり、そこへ血やリンパ液も集まってきてしまう。となると危ないので、その前に首あたりでコリを作り、そこで気を堰き止めて、これ以上頭に気そして、血、リンパ液が集まらないようにしているのだとか。だから肩こり(首コリ)ってあるんですって。人間のシステム、スゴい!
ちなみにこういう時は、気を丹田へ落とすように深呼吸をするといいそうです。



それでも自己調整がうまくいかない場合は、専門家による他者調整が必要になります。
他者調整には気功師による外気功、鍼灸師による鍼灸の施術、医師による漢方薬の処方などがあります。漢方薬もまた、それぞれの薬に含まれている植物・動物・鉱物の材料がもつ特有の気の組み合わせによって、その人に症状を起こしている気の状態とマッチングさせることがねらいです。
いずれにしても、気を介して見えないからだに干渉することによって見えるからだである肉体に変化を起こしていくのが中国医学の方法であることに変わりはありません。


気功

気功は「静功」「動功」の二つに大別できます。

「静功」は静止して行なう気の訓練。瞑想など。
「動功」は身体運動をともなった気の訓練。武術・医療・健康法など。さらに「内気功」「外気功」に分けられる。
「内気功」は自分自身で訓練を行なうこと。「外気功」は、訓練をつんだ気功師が自分の身体から発する気のはたらきによって、他者の治療を施すこと。


「場」としてみるカラダ

参考:帯津良一先生著書
「あなたを健康に導く「生命場」の法則」「「生命場」の奇跡―生きるとは「場」をととのえること」(多分絶版かと)
帯津先生は気功もされる医師で、ご著書のタイトルにある「生命場」とは=体内の臓器のない名前のない空間、気の集まる場所のこと。

あらゆる生物は、「生命場=ライフ・フィールド」の電場に導かれて発生・成長する。生命場は、月や太陽黒点など宇宙の力の影響を受けている。そして人間の生命場の変動は、心身の異常を引き起こす。

肉体を取り巻く生命という「場」の考え方


シュナイダーの4つの体
①肉体②エーテル体③アストラル体④自我

古武道が伝える4つの体
①あらみたま②にぎみたま③さきみたま④くしみたま

見えないからだは、中国ばかりではなく、インドやチベット、エジプトや日本など、古い歴史をもつ文化圏に伝わる伝統的なからだ観に共通する特徴です。中国医学をはじめとする世界の伝統医学やヨーロッパ神秘主義の系譜をずっと遡っていけば、共通して最後にいきあたるのは、おそらく旧石器時代のシャーマニズムです。


シャーマンは特有の非日常的意識状態のなかでいくつもの異次元に入りこみ、そこで精霊などの助力を得て、病気を治し、失くしものを捜し、あるいは予言をしてきました。
歴史の進行とともに、それらは「医学」「宗教」「教育」「魔術」と、それぞれの分野に分かれていきましたが、もとをただせば、それらは、シャーマンがひとりでこなしていた仕事だったのです。

中国医学の主要な経絡が14本であるのに対して、インドは「プラーナ」の流れる微細な脈管=ナーディーが無数に描かれた人体図がある。
無数にあると思われる「ナーディー」のうちでも主要なものはやはり14本だとされているところを見ると、インド医学と中国医学との関連性がわかります。
変性意識状態で見た光景を中国人ができるだけ単純化しようとするのに対し、インド人はそこで見たものをなんとか忠実に再現しようと試みたアプローチの違いと言えるでしょう。

参考:
アレックス・グレイ「聖なる鏡」
天外伺朗「実存的変容 人類が目覚め「ティールの時代」が来る」
⇒天外さんはSONYで気の研究をされた方です。


Healer Model

・ハリー・エドワーズ「霊的治療の解明」
スピリチュアル・ヒーリングが広く世界で知られるようになったのは、彼の存在が大きかったと言います。

・ベティ・シャイン「スピリチュアルヒーリング」

・ドラ・クンツとのドロレス・クリーガー博士「セラピューティック・タッチ」

・ブレンダ・デーヴィス「チャクラ&パワーストーンの癒し」

・ロザリン・ブリエール「光の輪」

・バーバラ・ブレナン「光の手」

・リズ・ブルボー「〈からだの声〉を聞きなさい」

・クリスティン・ペイジ「チャクラー癒しへの道」

・ヴァイアナ・スタイバル「シータヒーリング 病気と障害」

・ウェイントッピング博士…世界最高峰のキネシオロジスト

・キャロル・リットバーガー「感情地図」

・クローディア・ランヴィル「超医療セラピー」

・イナ・シガール「体が伝える秘密の言葉」


【まとめ】

ということで、ワタシにとっての癒しの源流「気」とは?

⇒レイキ、ヒーリングなど目に見えない癒しの手法を扱う人は、スキルだけでなく付随する目に見えない世界の自分なりの理解がないと自信が持てず、なかなか施術に一歩踏み出すことが難しいそう。
背景の哲学を身につけていればその断片として自分が表現する役割となる、つまり治療ができるようになるそうです。
また、鍼灸も資格を取ればいい。のではなく、師匠について学んでいく職人の世界のようです。
目に見えないけれど確実に存在する気の癒しは、とても敏感な世界で、施術者自身がクリアでなければ察知できない世界なのではないかと思いました。また、きっと気の癒しを求める人は敏感な方が多いのではないでしょうか?


しかしワタシも毎晩お風呂上りに足つぼマッサージをセルフでやっていますが、本当に気持ちよくて、滞っていた気が流れてると感じてます。ツボってすごいなあ。。。。。

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