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宣言するだけ。叶えちゃいます九州たま旅⑦ 天狗神社


横目でちらっと見た小さな縦書き「天狗神社」。
天狗神社なんて見たことも聞いたこともありません。
一度通りすぎたものの、
日頃ご指導いただいております天狗様、
行かねばなりますまい。

おっとぉ~早速、
車が一台ギリギリ通れるぐらいの見通しの悪い細い山道です。
夕方だったのと木々が生い茂っていて道に影が落ち始めました。
道しるべは無し、
グーグルマップにも詳細は出てこないし、
私道らしくこのまま進んでもいいものかもわからない。

窓を開けて外から聞こえてくる音、匂いに五感を研ぎ澄まし集中して運転します。

不安MAXでカーブに差し掛かったところで、
カサカサカサッ!

ひゃぁ~っ!

丸々と太ったキジバトか何かが2、3匹急ぎ足でやぶへと消えていった。。。

あ~びっくりした。


と前方に目をやると、

20mほど先、道の真ん中に黒い集団がいます。

か、カラスが集会を開いている。

天狗とカラス。なんかセットですよね。。。
(既にちょっとびびる)

お食事中かなと思いながら、
車をゆっくり進めると
1羽を残し、他のカラスは飛び立ちました。

あれ?あの一羽どうしたんやろ?
威嚇したりするのは抵抗があるので、
私は車中より「お願いやから通らせて~」とお声がけさせていただきましたが、
動く気配はなし。

どうやらケガをしているようです。

避けて通る十分な幅もなければ、
引き返す為に車を方向転換させる幅もありません。
そして今来たくねくね道をバックで戻る運転技術も持ち合わせてない。

オーストラリアだと、アニマルレスキューや動物病院に電話をして支持を仰ぐところですが、日本の勝手がわからない。
鳥はショックで動けなくなることも多く、
体温を保って休ませてあげれば回復することが多いので、
適当な段ボールとバスタオルがあればなんとかカラスを保護できますが、
そんなものが車に入っているわけもなく。
これから我らが向かうのはお宿であり、無責任な行動もとれないし、
こちらの意向が伝わらなければカラスの大きな口ばしでがぶっとやられてこちらが大けがを覆う可能性も否定できない。
色んなことを想定し、思考が忙しい。
これ、いったい何の試練~!?


と、向こうから軽トラがやってきました。
おぉ~神よ~!お助けを!
まずカラスが轢かれたら大変なので、行く手を制しなければ!

車を降りて、軽トラのおじいさんに手でストップサインを送り、
カラスをびっくりさせないようにそろ~り、そろりで横を通り過ぎ、
トラックに駆け寄って必死で訴えました。

「カラスが。。。多分ケガしてて、動かないんです。どうしましょう。」
(おじいさんのお家に連れて帰ってあげて欲しい)

と相談してたら、
なんと、そのカラスご本人がこっちをめがけてまっしぐらに飛んできた。

こわ~っ😱

顔につっこまれるかと思った。

短距離でしたが飛べることが確認できたのと、
着地場所が道路脇だったので、何とか車も通れます。

ついでにおじいさんに聞く。
「天狗神社に行きたいんですけど、この先行けますかね?」

おじいさん『天狗神社?知らないけど、行けるよ~』
答えのようで答えでない(笑)

そこからしばらく山道と私の不安は続きましたが、
細木を組み合わせた鳥居に「天狗神社」の文字を見つけ、
なんとか駐車スペースを見つけてへたっぴながら止め、参拝しました。

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小さな小さな祠の中に、これまた小さな小さなちょっとひょうきんな天狗様の石像がありました。

天狗様のお写真などブログに載せている方がいたので、、気になる方はこちらをご参照ください。

「あ~色々怖かった!」
来た道を戻るのはそんなに怖くないので、やっとホッとできました。
何が怖かったって、未知への恐怖です。


わけのわからない道を進んで、迷うかもしれない。
日が落ちて、暗くなってしまうかもしれない。
車が通れないかもしれない。
事故ってしまうかもしれない。
山の中で、車止まってしまうかもしれない。
自分が言い出したことで、Saroiに迷惑がかかってしまうかもしれない。
いつもの責任感が顔を出します。

色々な不安は口には出してないし、表面ではおちゃらけたことを言っていてるけど、
そこはソウルガイドのSaori先生。
バレバレです(笑)
「もぉ~!その、迷惑かけるかもしれへんっていう不安と責任勝手に背負うのんが一番迷惑やねん!
失敗してしまえばフォローできるけど、失敗恐れて抱えこまれても何も手出しできひんし、たまひろの不安のエネルギーがその場に顕著に表れるから。」

確かに。
毎度たま旅中、私が不安になるとちょっと(かなり)森とか天候が怪しい雰囲気になります。
んで、腹くくって大丈夫!って思うと、見違える。
怖れにのまれるお話はここで書きましたね。
毎回気づくけど、毎回忘れる。ごめんなさい。

奇跡の妖怪たまたび⑧龍神温泉より👇

山の中は少し闇が強く、
まだまだ闇を恐れる私は怖くなって、
頭痛がしてきました。
すかさずSaoriから、いつものご指導が入る。「闇は恐れるから怖いものになる」
「ただそこにある物として静かに見つめてください」
確かに。しばらくすると私の中の不安が消えたのを反映するかのように、
山の雰囲気が落ち着いたものに変わりました。
同じ場所を通ってきたとは思えないほど、帰りは余裕。
怖かったスポットがどこかもわからないほどに。
毎回その都度驚きます。
意識ってすごい。
エネルギーってすごい。
朝から学びがすごい!


帰り道は明るく、景色を楽しみながら宿まであと5,6分。。。。。。

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うわぁ~🥰
熊本、ありがとう!
感動です。
私の桜に対する細かい希望まで聞き取ってくれてたんですね!

宿につくと、目の前には夕日を浴びた見事な山がばぁ~ん!と絶景を見せてくれていました。

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宿の人が教えてくれたんですが、仙酔峡からずっと気になっていたあの山は、根子岳というそうな。そして一際気になっていたギザギザ部分はその名も『天狗峰』!
やっぱり天狗様とのご指導を感じずにはいられません。


就寝前に、責任感について内観しました。

遊びでも仕事でも、人が関わると責任を感じる。

頼まれてもないのに勝手に責任を背負おうとし、
勝手にプレッシャーに感じて、自分を縛るというクセです。

物理的には荷物を持つのが嫌いで手ぶら派なのに、
責任に関しては、勝手に人の荷物まで背負おうとする私。

そっか、そっか、私ってそういうクセあるな。
と納得して、学びを得たな~と得意になり、眠りにつきました。

さぁ~て、明朝は待ちに待った上色見熊野座神社へ参拝です!

そして、今日習った『背負うクセ』について、テストが待ち受けてました。

つづく。

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