見出し画像

山笑う。鹿も狐も鼠も笑う。

こんばんは。寒い日が続きますね。

本日は季語「山笑う」で詠んでみました。

アドバイス宜しくお願いします。

床上のだだだだだっこ山笑う


海派言うピノキオ鼻伸び山笑ふ

↓推敲

ピノキオと背比べ勝利山笑ふ



一限目びいと腹鳴り山笑う

↓推敲

空腹の号砲びいい山笑う


二合目で膝笑いけり山笑ふ

↓推敲

挨拶の戻りし小道山笑ふ


出社して祝日と知り山笑う

(23日出社しないように気をつけてね)


躓きのタップダンスに山笑ふ

↓推敲

躓きのタップダンスや山笑ふ


山笑う犬の背中の寝る子猫


手の甲の鳥と目合いて山笑ふ

↓推敲

手の甲の小鳥の余韻山笑ふ



(50分の14句目達成)

二つ目のピノキオの句はこちらの記事を読んで浮かんだ句です。モノにも愛情を注げるって僕は素敵なことだと思います。


三つ目のびいと腹が鳴るのは、この小説の影響です。さあ腹が鳴ったのはどいつでしょうね。


おまけの小話

俳句を詠もうとすると、どうしてもボツになる句も出てきます。そんなボツ句のお話。

最近は浮かんだ句を嫁ちゃんことつきみぐに聞いてもらうのも楽しみの一つです。

ある日、車内でパッと句が浮かんだので、帰宅するや否や、こうやって詠んだんです。

変顔がちゃんと変顔山笑う

そしたら、つきみぐは、きょとんとした表情で、どういう意味?って聞くので

僕はもう一度

変顔がちゃんと変顔山笑う

だよ、って伝えました。そしたら、つきみぐは再度のキョトン。

だから、詳しく説明しました。

「変顔だよーって言いながらも可愛い顔の子っているやろ。そうじゃなくって誰もが認める変顔ができる子って山も笑うくらい素敵じゃない?」

って完璧な解答をしたと思ったのに、つきみぐは

「益々、分からないんだけど」

と言いました。その反応を受けて渋々ボツ句になったとさ。

おしまい


ここまで読んでいただきありがとうございます。