やっぱり、あなたがいい
負け続けるということは、どういうことなのだろうか。プロによる勝負の世界では勝ち負けが毎日繰り返される。まぁ、同じプロだから負け続けるといっても、10連敗というのはなかなかない、はずだった。それなのに、ヤクルトは今日というかこれが読まれる頃には昨日になっているけど、14連敗を喫した。詳細を話すつもりはない。「ひたすらに負け続けている」という事実がわかってもらえればそれでいい。
この14連敗をプロ野球の世界ではなく、ぼくに置き換えてみる。日々なにかの勝負をしているわけではないから、勝ち負けというものはない。だから、なかなか想像しにくいけれども、毎日、公開される原稿が何万人もの人からダメ出しされ、大炎上しているようなものなのだろうか?それが14日間にもわたって繰り返される。たしかに、精神的なダメージはありそうだ。
プロ野球選手だって何万人もの前でプレーし、テレビやインターネット中継では何百万人の人に晒されている。翌日の新聞にも、当然、書かれる。もちろん、対価も違うし、一概には比べられない。そんなことはわかってるけれども、ちょっとだけ比べたくなった。
試合内容もひどかったし、見どころは花火だけという花金の神宮球場。
デートした後に「あなたとは二度と会いたくないな」と思ってしまうような態度を取られてしまった感じがする。それも、14回連続で。
それでも、明日も同じ時間に神宮球場へいるだろう。それくらいの魅力をぼくは感じているから。
ぼく自身、人としてもそれくらいの魅力を持てるようになりたい、と銀杏並木を歩きながらぼんやりと考えていた。
「やっぱり、あなたがいい」
こう言ってもらえるだけの魅力を備えているだろうか。
あ、14回連続でツライ思いをさせるつもりはないけれども。
7月21日:ヤクルト(1-11)阪神
こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。