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3メートルの「ズレ」

なんてことのない木曜日。天気は曇り、雨が降りそうではあったが。いつもと同じ時間に神宮球場へ足を運んだぼく。山の日の前日、いわゆる祝前日だからなのだろうか。子ども連れも多かったように見受けられる。それでも、満員というほどではない。その時間の入りはふだんとあまり変わらない。それでも、いつもの席に座れなかった。この時間の平日で座れないのはいつぶりだろうか。

しかたなく、いつもより2段下がった席に腰をおろした。距離にすると2メートルほど前方。そして2段下がっていることで1メートルほど低い位置でもある。合計3メートルのズレだ。

野球場という巨大な空間において3メートルというのは、たいした距離ではない。プレーしているわけではなく、観客だから当然だ。気にとめない人の方が多いだろう。ぼくは違った。たかだか、3メートルなんだけれども落ち着かない。見える角度が違うのだ。ちょっとした「ズレ」であるはずなのに。

実生活においてはどうだろう。

「いつも同じじゃつまらない」と思う反面「いつもと違ってしっくりこない」思い起こすと両方のことを感じ取っている、いろいろなことに対して。こう考えると人間(ヒト)って勝手なんだなぁと再認識させられる。(もしかしたら、ぼくだけかもしれない)許容できる「ズレ」とそうじゃない「ズレ」があるってことなんだな。線引きがどこはわからないけれども。

ヤクルトの歯車がかみ合わない「ズレ」はどうなってしまうんだろうか。とはもう考えない。

そうそう、靴ズレはまだ痛いので歩くことを少し自粛しようかしら。

8月10日:ヤクルト(1-6)DeNA

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。