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夏の終わりとは来年の始まりでもある

夏の終わりを感じるのはいつなのだろうか。ある人はお盆が終わるころといい、また、別のある人は夏休みが終わる8月31日という。この問いに正解があるわけではなく、考え方は人それぞれだ。ただ、ぼくにとっては昨日だった。

夏休みに恒例となっている神宮球場での打ち上げ花火が最終日だったからだ。毎年、この日がぼくにとって夏の最終日だ。それが、8月31日だろうと8月27日だろうと大きな違いはない。

7時半頃から打ち上がった300発の花火。ひとりで下から見るのも今日が最後、という想いを胸に空を見上げていた、なんてことはまるでない。苦々しい試合展開に胸を痛め、呆然と現実逃避をするかのように眺めていた。花火が終わり少しした午後8時。少しだけ風は冷たく、右から左へ通り過ぎていく。この風の冷たさが体感的にも秋を感じさせてくれた。

夏が終われば、すぐに秋がやってくる。そして気がつけば冬になる。冬が過ぎれば、春が訪れ野球は開幕する。そう、気分はすでに来年。優勝争いから脱落したチームとはそういうものなのだ。

ぼくにとって夏の終わりとは来年の始まりでもある。2017年は8月27日が大晦日だったということだ。そんなことを考えながら、銀杏並木から青山通りを通り渋谷駅まで歩いていた。

8月27日:ヤクルト(3-7)DeNA

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。