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【ヤクルト】野球ってやっぱりおもしれぇ

勝つためには打撃戦しかないと思っていた。昨日(6月29日)の阪神戦が始まる前のことだ。もっというと、予告先発が発表された時からだ。

阪神の先発秋山拓巳は負け越しているものの、制球は良く長いイニングを投げることができる好投手。一方、ヤクルトの山田大樹は今シーズン2試合目の登板だが、防御率は16.88という破壊的な数字だったからだ。なんとか、序盤から得点を奪い、打撃戦に持ち込めれば…。というのが多くのファンの思いというか願い、期待だったはず。

その思惑通りにことが進んだとおもったのは1回裏。いきなり、バレンティンのタイムリーで1点を先制。なおも満塁のチャンスで天才・しんご。ここでタイムリーが出れば熱い。でも世の中そんなに甘くない。初球をライトフライに打ち取られてしまった。

でも、まぁ悪くない。とおもったのもここまでだった。山田大は2回、3回と立て続けに失点し、1対5。

うーん。ある程度点を取られるのは織り込み済みとは言え、こんなに簡単に点が取られてしまうものなのか。ソフトバンク時代に阪神と相性がよかったと言う話は…。阪神が貧打という情報は…。

データなんて所詮そんなもので、必ずしもその通りにことが進むとは限らない。だからこそおもしろいのだけれども。

そして3回裏からまたおもしろい展開となっていく。青木のラッキーな3ベース──糸井のエラーというかなんというか。秋山はちょっとかわいそうなあたりだったね──から1点を奪って反撃ムード、となったけど4回に神宮初登板のルーキー大下が原口に1発を浴びてしまう…。これがプロだよ。大下くん。

追い上げムードだったのにまたしても意気消沈。人の心を弄ぶのが今シーズンの小川ヤクルト(という名の宮本ヤクルト)だ。それでも4回裏にぐっちが本塁打を放って3対6と再び3点差。今シーズンというか今の打線なら3点はワンチャンス。

その期待に応えたのが5回裏。1死後に2番青木からなんと6連打。長打は1本もなく、全部単打の6連打は珍しい。こないだDeNAは5連打で最後に宮﨑が3ランを打ったのを思いだしたけど、それは贅沢というもの。この回に一挙4点で7対6と1点勝ち越しで満足しようじゃないか。

それでも、小川ヤクルト(宮m以下略)は試合展開から目をそらさせない。6回に2点を失い7対8とふたたびビハインド。

ルーズベルトゲームはおもしろい、とはいうけれどもこのまま終わってはおもしろくない、そんな完売となった神宮球場にいるヤクルトファンの思いが乗り移ったのか、雄平が6回裏に同点タイムリー! 雄平のユニ来てたからか後ろの人に叩かれたよ。だれやねん!

7回裏には新切り込み隊長の西浦が勝ち越しタイムリー。忍者藤井の走塁はあかん…。10対8と2点リードでこんちゃん、石山なら大丈夫。と思ったが巻単にはいかない。

9回表に石山が2試合連続となる失点でなおもピンチ。当たっている陽川の打球はあわや走者一掃。なんとか田代が捕球しゲームセット10対9で逃げ切った。

さて、阪神は期待の新戦力ナバーロが初打席でタイムリー二塁打。これは好材料なんだろうな。あとは守備についたときにどうなんだろうか。

あとね、阪神ファンの声量は半端ねぇ。久々に聞いたよ「くたばれよみうり」コール。お約束になってるけど、あれはやめた方がいいよね。子どもたち云々なんてことじゃなくて、ファンとして。

でも、いつかかわるかもね。今年からソフトバンクもアウトコール無くなったし。そういった未来もあるのかもしれない。

今シーズン初めての神宮における阪神戦は「どれだけ、波瀾万丈なんだ! 」と胃薬が足りない試合展開は4時間ゲーム目前の3時間53分で幕を閉じた。野球ってやっぱりおもしれぇ。


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