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プロジェクトマネジメントで役立ったスキル

非エンジニアからPMになった自分の立場からお伝えできる事、発揮できるバリューを実体験をベースに発信しています。

これからプロジェクトマネージャー/プロジェクトリーダー/ディレクター職を目指す人の参考になれば幸いです。


今回のテーマ

今回はプロジェクト進行をする上で、一般的なPM業務以外で身につけてよかったと思ったスキルの内、開発寄りのものを3つ紹介します。

1. Figmaを操作できる

まずはデザインツール「Figma」の基本操作ができる様になったことで、自分でパパっと対応できる場面がかなり増えました。

急を要する依頼が発生した時ほど、ある程度の対応であれば自己完結ができると色々なメリットがあります。

身につけた事

  • コンポーネントを組み合わせて画面を組み上げる

  • オートレイアウト設定する

  • 画面、画像パーツの書き出し

メリット

  • デザイナーの稼働を取らずに済む、対応スピードがあがる

    • デザイナーには創造力を求める作業にフォーカスしてもらえる

    • デザイナーが作成してきたコンポーネントを組み合わせる事で構成できる画面であれば自分で追加できる

    • 機能面など外側の要件を検討する時に、画面の叩きを自分で用意できる(依頼するインプット時間も省けるのでスピーディー)

    • エンジニアに渡す画像素材を自分で用意できる

  • 外部仕様設計力が高まる

    • 画面内に表示する情報を要素として認識できるため、エンジニアとのコミュニケーションに役立つ

    • デザイナーが不在でも仕様を捌ける場面が増える

2. REST APIの仕様書を読める

プロジェクトの要件を一番早くキャッチアップするのは基本的にPMになるので、外側の要件はFigmaで整理するとして、API側もおおまかにでも把握ができる事で仕様の抜け漏れや認識ズレに早い段階で気付ける様になりました。

いずれ誰かが気づく事だったとしても、自分で早めに気付ける事で"時すでに遅し"とならないメリットがあります。

身につけた事

  • リクエストパラメーターやデータの型がわかる

  • レスポンスにどんなデータが含まれるかがわかる

メリット

  • 要件に対する設計側の抜け漏れ、認識ズレが察知できる

    • そもそも不足しているAPIがある、またAPIはあるが必要なはずのデータが考慮されていない事に気付ける

    • いざクライアントとサーバーの結合作業の前に拾えると修正依頼が早めに出せれば、後工程に支障が出なくて済む

  • 通信が発生する機能の処理シーケンスが書ける

    • どういった流れで機能が動作しているかが把握でき仕様設計力が上がる

    • 各パートを横断してすり合わせする時にシーケンス図が役立つ

  • エンジニア、デザイナーとのコミュニケーションや仕様すり合わせがスマートになる

    • 対エンジニアでは、詳細レベルで仕様について会話ができるので意識合わせがスムーズ且つ解像度が上がる

    • 対デザイナーでは、システム側の仕様で再現できないUIがある場合に、仕様を踏まえてUIの調整依頼ができる

3. POSTMANを活用できる

APIを検証できるツール「POSTMAN」の使い方を覚えた事で、不具合が発生した時に原因箇所がクライアントなのかサーバーなのかの一次切り分けができる様になりました。

主にテスト工程のタイミングで役立つスキルです。

身につけた事

  • リクエスト先のエンドポイントを指定できる

  • API仕様に沿ってリクエストパラメーターを設定できる

  • レスポンスのデータ内容(Jsonデータ)を把握できる

メリット

  • エンジニア、デバッガーの稼働を取らずに不具合調査できる

    • APIが返してくるデータを見る事で、データに問題があるのか、クライアントに問題があるのかがわかる

    • 不具合チケットを適切にアサインできる

  • APIが正しく動作しているかを手元でチェックできる

    • (前項でもあげましたが)クライアントが結合作業に着手するよりも前にAPIが要件通りに動作しているのかを確認できる

(この項目はイメージがつきずらいと思ったので、例を挙げます…)

  • 不具合内容

    • マイページで性別を"男性"に設定したはずなのに、アプリ上では"女性"と表示されてしまう

  • 仕様

    • マイページに表示する情報はプロフィール情報APIから取得する

    • クライアントは性別の値が"1"なら"男性"、"2"なら"女性"と表示する

こんな時にPOSTMANを使ってプロフィール情報APIを叩いてみます。
すると以下のレスポンスが返ってきました。

{
  "userName": "tamachang",
  "sex": 1
}

性別の値は"1"となっているためアプリ上では"男性"と表示さるのが正しいが、"女性"と表示されています。

つまりクライアント側の表示する処理が間違っているのが不具合原因として判断ができます。と、こんな感じです。

まとめ

以上、役に立ったスキルを紹介しました。

3つとも共通しているのは、誰かに頼まないと先に進めない様なものを自己完結する事で停滞しない状況を作れるところです。

餅は餅屋に、、という感じで専門家に任せきるべき事もあるので、「これなら自分でもできるかも?」と思う項目があればぜひトライしていただければ嬉しいです!

今回は開発寄りの内容だったので、今度は営業寄りのスキルを紹介したいと思います。

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