ドカベンと思い込み
近所に居酒屋があるのだが、そこは近くの大学の学生がアルバイトをしている。
知人と飲んでいた時。
知人がアルバイトの男の子と話していたのだが、大学で野球をやっているという話になっていた。
私「へー、もしかしてキャッチャーなの?」
アルバイト君
「いえ、セカンドです」
・・・すまない、太って体型ががっちりしていたので。
なんというか、思い込みというか。
そう言えば、バンドやってますうって男の子に同じような発言をしてしまったことがあった。
「ドラムやってんの?」
居酒屋のアルバイト君と同じような体型だった。
その男の子はベースだった。
体型でポジションやパートが決まるわけでもないのに、おばさんゆえ思い込みで発言してしまう。
大変申し訳ない。
というか、私の青春時代までそんなイメージがまかり通っていた。
今は多様性の時代、古臭い考えは捨てなければいけないのだろう。
話は変わって我が職場での話。
職場内にアマチュア野球チームがあり、若手の選手がすぐ転職やらでいなくなってしまうので学生時代に野球をやっていたという職員に野球チームの人達が片っ端から声を掛けていた。
そこに強豪校出身の若手が入ってきた。
「君、強豪校に居たんだって?」
「はい、恥ずかしながら特待生で入学でした」
「ええっ!凄い!」
「もしかしてキャッチャーやってた?」
やばい、そこ聞くか。
居酒屋アルバイト君と同じくらいの体型の職員だった。
「はい!よくわかりましたね!」
良かった。
キャッチャーだった。
考えさせてくださいといって彼は仕事に戻っていった。
もう一人若手で野球が趣味という職員が居るのだが、その職員のあだ名が
「ドカベン」
である。
学生時代柔道やっててがっちり体型で、キャッチャーをやっているから。
50代以上じゃないとわからんぞ、そのあだ名。
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