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おなかから出てきたのは、あなたでした。

第一子妊娠中に、子持ちの友人と話していたときのこと。

「わたし、出産前に赤ちゃんの夢を見てね。その子が男の子でさ。実際に男の子が生まれて来たんだよ」

ナニソレ!すてき!わたしも夢を見たい!
どんな子が産まれるのかな、夢で会えるかなってワクワクしていると、ある晩本当に夢を見た。

分娩台に横になり、お医者さんと看護士さんがまわりにいる。ドラマなどでよく見かける光景だ。
そして、「おめでとうございます」というお医者さんの声と共に抱きかかえられる赤子。

おはぎだった。
おはぎとは、我が家のハチワレ猫である。

このとき、4歳。
パートナーと我が子のように可愛がり、友人が赤ちゃんの話をするとき、我々は当たり前のようにおはぎの話をしていた。

アメリカ転勤にも連れて行った大事な家族だ。

飼い猫のことを家族なんて言うのは簡単だけど、この夢を見たとき、全然びっくりしなかった。とってもしっくり腑に落ちた。「あ、おはぎもうちの子やもんね」という感じ。知ってたことを夢で改めて教えてもらったみたいな。朝パートナーに夢の話をしても反応は同じだった。

そういえば、保護センターから我が家に連れて帰ったときも我が物顔だったもんな。あーやっと家に帰ったわ、みたいな。

そんなわけで、我が家は正しくは5人猫家族。
①おはぎ、②さっくん、③まぁまぁちゃん の三兄弟。

最近のおはぎは、甘えん坊は相変わらずだけど、赤子に毛をつかまれても噛んだりしないいいお姉ちゃんです。これからも長生きしてね。

隙あらばまぁまぁちゃんのベッドで寝るおはぎ


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