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雨に濡れた森林の中で 絡まった糸を解くために 結び目を探しにゆく 謂れようもなく 急に降っ…
暖かい日差しが斜めに差し込んでくる 閉じたカーテンすらも翻すように 痩せ衰えたからだ 手に…
表現というものに興味を持ち始めたのは、去年の夏休みくらいだっただろうか。 当時の私は、人…
久しぶりに開いたアイコンの中の 白い鳥が私を横切った時に落としていった その文章と手を繋…
日々は波縫いであるとしたら 時間を掬い取って感情を詩にしたり その周囲とともに四角い枠を…
過去は今まで今だった 言葉にしてももう遅い 形と意味を与えてとらえて 確かめてるだけだから …
黒く染まった硬いそのコートをまとっているから クールで誰も寄せ付けないかのような雰囲気を放つ 外面からは誰にも想像できない隠された中身に気付いたのは誰 触れれば、案外やわらかくて クールだった第一印象が、するするはがれていくかわりに 中身のやさしさにはっとする その溶けるような親切を知れば もうこわいものはない だけど 中心に光るような色で佇むタネ ぎゅっとつまっている さっきまでのやわらかさと共存できそうもないほど あまりの硬さでその命を守っている それ以上だれも
その周りを網の模様でまとわりついてきたから 苦しくなった 中身はぎっしり甘いはずだけど …
久しぶりの寒さにまだ慣れていない悴んだ手に そっとカイロを渡してくれたような優しさだった …
寄せては離れる 今はまだそのタイミングじゃない 波はまだその島の中入ることをゆるされてい…
他の箱が奏でる音と調和するような音を そのとき私は奏でているのです 箱を開いて聞こえてく…
尾を引いているだけの飛行機雲が かすかに水の中で強がったレモン果汁が 急かしても誰も渡ら…
花はのちに果実を実らせるために咲きました でもあなたは花が果実を実らせるとは気づいてない…
その輪郭は透明で わたしは触れることすらできなかった その輪郭をわかりたくて 何度もなぞってみたけれど 姿はどこかに隠れてしまった ほんのすこしも見えなかった 眩しすぎてみえなかった 見失ったあとで 漂い残っていた光景は 鮮やかなやさしさと 自然なふしぜんさ ひとりとりのこされてもなお まぶしくきらめく残酷を ただ遠くから眺めてる