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オランダ移住:オランダ語は必要?

海外に住むにあたって、言語って大きな課題の一つになりますよね。
オランダに関して言えば、母語はオランダ語で95%の人が英語を話せる国です。実際に住んでみてオランダ語は必要かどうか、5月から住み始めた私の気持ちを綴りたいと思います。

そもそもオランダ語ってどんな言葉?って話ですが、オランダ語は英語と同じ仲間に属し、ドイツ語に近い言語です。オランダやベルギーの一部の地域で話され、GやJ、Rなどの発音に特徴があります。難易度は…難しいの一言で、オランダ人ですら規則を説明できないのがオランダ語です。
ヨーロッパ内での話者数もトップ10圏外で、そんな難しくて話す人の少ない言語を学ぶメリットは何なのか…この答えはオランダに住んでオランダ人と深く関わるためのツールとして使用する事に尽きます。正直世界中でオランダ語を話せても話せる人は限られ、英語をきちんと習ったほうがそういう意味では十分にメリットがあります。
なので、ほとんどの人が英語を話せるオランダでは、英語ができれば生活に困ることはほとんどありません。オランダ人ですら「英語が話せれば仕事は見つかるし、コミュニケーションも取れるからオランダ語を学ぶ必要なんてないよ」って言うほど外国人に対してオランダ語を求めていません。

そんな環境の中で私は9月から週に1回午前中みっちりオランダ語のクラスに通うことにしました。ForumというGroningenの公共施設主催の
Language Cafeが近所の図書館で9月から年内いっぱいスタートし、今日は初回のクラスに参加してきました。
なぜ私がオランダ語をきちんと学ぼうと思ったのか。
4カ月弱生活していて、オランダ語ができなくて困ったことはなかったけれど、話せたらもっと楽しいなっていう機会が何回もありました。
花のボランティアではおしゃべり好きのオランダ人がひっきりなしに会話し、私は「今こんな話をしているんだろうな?」って想像しながらその場に存在するだけ。話の内容に確信を持てた時は参加をしながらもそんな機会はやはりなかなか少ないのが現実。
また、いくら95%がオランダ語を話せると言っても、子供たちはほとんど話せず、娘が近所の子と遊んだり、ボランティアの子が話しかけてきてくれた時は100%オランダ語。もっとこの子たちとお話ししたりしたいし、遊んでいる中で何か危険があったりしたとき私は大人なのに全くの役立たずだなと感じました。
そして、やっぱりほんの少しでもオランダ語が話せると話す相手は喜んでくれるし受け入れてくれるのを感じます。

実際に、前回の冬季オリンピックで小平奈緒さんがインタビューで流暢なオランダ語を話しましたが、その後会うオランダ人は口々に「彼女はすごい!」と言い、やはり学ぶ国の言語を受け入れ、難しいと言われるオランダ語をきちんと習得した姿勢にリスペクトを感じると話していました。

これがオランダ人の本音です。

私も大好きな人たちと彼らが使う言葉でもっとおしゃべりしたい。この気持ちがオランダ語のクラスへ参加する気持ちに火をつけました。

正直、オランダ語が必要かどうかはオランダでの生活の仕方や何年住むかによって大きく変わります。
アムステルダムで英語が共通語の会社で働いていたり、オンラインで日本人相手の仕事をしていたりと言う方々はオランダ語は必要ないかもしれません。
また、滞在年数が少ない場合もオランダ語より英語を重視した方がいいかもしれません。この場合は子供が通う学校選択に大きく関わってきます。

私は仕事でもオランダ人の方とお会いする機会は多いです。先日のボランティアのようにローカルのコミュニティに入れてもらう機会もあり、深く関わらせてもらっています。もしかしたらオランダ移住組の中ではこのようなケースは少ないかもしれません。

大好きなオランダ語を学ぶことは私には必然でした。言葉を通してやり深くオランダという国を知っていきたいと思っています。

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