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タイムズの煌々、車内で本を読むわたしは無敵


大阪の豊中にあるblackbird booksさんで、西尾勝彦さんの詩集販売と小川万莉子さんの作品の展示があるときいて、生で見たくて行ってきた。

blackbird booksさんがそもそもすてきであることは言うまでもないのだけど、いや、言いたいので少し言う。
小さな店内の中にぎっしり並ぶ本たちの選書がすばらしい。アート本が充実しているのもうれしいけど、小説やエッセイも好みのものが多く、海外文学も充実しているので、さいこうだ。

最近あまりにもお金をつかってしまっているので、今月は!もう!本を買わない!となんども言いながら、すてきな本屋さんに行くと、選びに選んでもかなり連れて帰ってしまう。

そんなときに、「今日の本屋さんでいくら使っていいと思う?」と聞くと、「15,000円かな」という、ぴー太の甘々な回答がすきだ。わたしは誰かしらにいつも甘やかされていたい。
いや、ぴー太の場合は、その後レコード屋さんで自分もそのくらいの額使いたいからにちがいないのだけど。

行ったことのない地に行くなら本屋さんには行きたいけど、それならレコード屋さんにも行きたいというのがぴー太のゆずれないところ。

でもわたしは、レコード屋さんがすこし苦手だ。棚の中にぎっしりと詰まったレコードを、すごいスピードで、卓越された技と言わんばかりにめくって確認していくプロ風のおじさまたちが苦手だ。嬢ちゃん邪魔だよと言われそうでびびる。なのでわたしは、その手の人たちがくるレコード屋さんに行くときは、喫茶か車の中で本を読んで待つことにしている。

でもこれ、結構な至福の時間だったりもする。
知らない土地の車の中で、すきな音楽を流して狭い空間の中にいるというだけで落ち着くのに、本を読んでいると、人を待っている時間を充実させているという満足感もあるし、こんな、タイムズの黄色い看板がちらつく場所でさえ、自分の世界に浸れるのだから、こわいもんなしだなと、得意げになれるのも良い。

ちなみに買ったのは以下。

わたしを空腹にしないほうがいい/くどうれいん
水中で口笛/工藤玲音
世界はうつくしいと/長田弘
ふたりはひとり/西尾勝彦

あと、谷川俊太郎さんの詩集で名久井直子さんデザインの、すてきすぎるあの本を予約してきた。
ずっとほしかったあの本。
来週末には取りに行って、帰りに近くのおいしい中華粥屋さんで粥を食べて帰るのが今のところのさいこうすぎる計画。

それにしても、小川さんの作品すてきだったな。
部屋に飾れたらすてきだろうな、ってうっとりみてた。いつか、いつか……

そして、帰ったらNUUAMMのw/aveのレコードが届いていました。さいこうの締めくくりです。

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