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ちびっ子日記vol.8 ままんが見た「知的支援固定学級」のすがた

みなさんこんにちは~というかおはようございます!
ままんです。今週で今の学校からサヨナラするちびっ子、昨日はお別れ会をしてもらったようで、たくさんプレゼントやお手紙をもらってきました。
とはいえまだあと丸3日あるんでね。ゆっくりお返ししていきましょう。

というわけで今回は、ままんが初めて知的支援学級に伺った時のお話。chaos、そしてパラダイス。
ちびっ子がこのクラスで思いっきりはじけている姿をありありと思い浮かべた日でした。

そして見学へ…ってこないだからそのシリーズだよね~Into The Regend~

↑ これが何のことかわかる人はたぶんままんと同世代w

さて、先日の3年生になって初めての授業参観で衝撃を受けたままん。
その時点で、編入希望先の支援学級への授業見学が実は決まっていました。
とはいえ、まだままんだけ。
とりあえずままんがその様子を見て、本当にここに入りたいかどうか判断をさせていただくという、まだほんの入り口です。

当日。ドキドキしながら学校へ。
ちなみに昨年建て替えられたばかりで、歴史はあるのにピッカピカという周辺で一番新しい校舎の学校です。

受付で支援学級教室の場所を聞き、スリッパをはいて奥へ。こんにちは~…と恐る恐る声を掛けます。

「おはようございます~✨
今日は1時間目が音楽で、1~3年生が合同の授業なんです。こちらにどうぞ!」
と快活にお声がけくださったのが、のちにちびっこの担任となる2,3年生担任のN先生でした。
おぉ、音楽なんだ。楽しそう♪ とウキウキしつつ教室へ。

授業は3学年合同とのことですが、それでも一般のクラスの半分程度の生徒数です。

入るなり、その場所はまさにカオスなパラダイス!
走り回って遊んでる子、一人で何かに没入している子。先生のTシャツつかんで泣き叫んでる子…。
中でもままんがツボったのは、ドアに挟まる位置に座り込んでひたすら半自動のドアを開けては閉まり、開けては閉まり…を繰り返しているナイスガイ。
わかるわ。それ私も永遠にできるわ。
と思いつつ、もうすっかりこの空気のトリコになったままんでした。

考えるな、感じろ! 支援学級全力の「音楽の時間」

そんなカオスな中で始まりました、音楽の時間。
生徒3人に1人は先生がいるんじゃないかという、先生がとっても多い状況です。

そして授業はなんと、校歌から始まるんですね~。
大きくフリガナ付きで書かれた歌詞が黒板に貼り出され、とにかく先生が声を出す出す。
次第に子どもたちの声が先生方のボリュームをうわまわり、最後はみんなで大合唱!
うわぁ、気持ちいい✨これが音楽ですよ、ねぇみなさん。

校歌やみんなが好きな歌が終わると、先生が棚から何やら出して用意します。今日は、ハンドベルをやるみたい。

ハンドベルは、すごくいいですよね。自分の出した音がわかるし、自分の責任をきちんと果たすとちゃんと音楽になる。
全員で音楽を作り上げられる、素晴らしい楽器です。それを、めいめいが全力で音を出すんです。

俺たち今、音楽奏でてるんだぜ!

そんな空気をビンビンに感じたままん。
果たしてこんな演奏を、普通学級の3年生がするでしょうか?

とにかく、サイコーな「音楽の時間」でした^^*

全員参加の授業の意義

2時間目は国語。
この授業を見て、ままんは先日の授業参観を思い出すのです。

2,3年生・計5人の合同クラスですが、教材は1年生で習う「サラダでげんき」でした。
みんなの発言を待って、ゆっくり進む授業。5人の生徒全員が「はい!」と手を挙げ、それぞれに発言していきます。

ちびっ子が普通に授業を受けていて
授業で手を挙げて発言するなんてことが
果たして何回あったでしょうか?
1年生の頃から、いったい何回。

片手の指でも足りないかもしれない、なんて思いました。

それがこのクラスでは、みんなが顔をキラキラさせて思いっきり手を挙げています。

「ここでお勉強させてあげたい!
ちゃんと授業に参加して、自分から手を挙げて、しっかり自分の考えを発表してもらいたい!!
てかそれできたら小学校、ちびっ子ワンダーランドだし!!!」

授業が終わって、先生と少しお話。

「結構びっくりされたんじゃないですか?
ここではまだ、1年生のお勉強をしています。卒業までで、全員が3年生くらいの内容が修了できるくらいの進捗になります。
どうされますか?」

と訊かれてままんは1も2もなく「ココに入れてあげたいです。」と答えました。

小学校卒業して3年生レベルの学力。じゃあそのあとどうするの?まともに進学できるの?
それくらいならちょっとくらい辛くても今の学校にいたほうがいいんじゃないの?

と、たぶん多くの方が思うでしょう。
でもですね、もし今の彼女の授業へのかかわり方で
授業中彼女ができる内容の別課題をえんえんやらされているという状態で
卒業を迎えたら

逆に小学2年生レベルで彼女の成長止まってしまうと思いませんか。

今のままでも6年生時に6年生並みの学力が身についているとは思えない。
むしろ今の状態からほとんど何も成長しないという確率の方が高い。
だって彼女のペースでお勉強を見てもらえるわけじゃないんだもの。

でも逆にですね、このクラスに編入できたら、
少なくとも今よりは上がるわけですよ、学力。
それに何より、小学校残りの3年強を
あんな風にキラキラ楽しく過ごせるんですよ!

このクラスで楽しそうに手を挙げているちびっこの姿。
そんなビジョンがままんの脳裏に焼き付いて離れませんでした。
最初の「知的支援固定学級」との出会いです。

さて、つぎはいよいよちびっこも一緒におためし体験授業です!
みんなと一緒に大爆発のちびっこ、ままん大爆笑の巻に乞うご期待!!

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