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私と手しごと、そして豊かな暮らし② -手芸遍歴〜高校生から大学院生期-

前回は小学校くらいまでの手芸遍歴をまとめてみたのだが、
しばらくこのテーマで綴ってみようと思う。


私が小学校2年生から通っていた
一燈園という京都、山科にある学校では、
元々奉仕でいろんな講師の先生方が教えに来られることで
成り立っていたこともあり、
今でも能楽、日本舞踊、モダンダンス、そろばん、器楽、編みものなどなど
様々な授業が時間割に組み込まれていて、
毎週1回程度のペースで触れていた。

そんな中で、
高校になったら家庭科とは別に洋裁の授業があった。
東南アジアの女性の就業支援で現地へ赴いて指導されている
とてもチャーミングな先生だった。
そのクラスの生徒の人数も私を含めて数人と少なかったこともあり、
基本的に好きなものを作らせてもらっていて、
服やスカートを原型から起こしたり、
何枚もの正方形の端切れ布でパッチワークのようにして大きな布にしたり、
ミシンを使って浴衣も作らせてもらった。

同時期に花柳流の流派の浴衣を自分で仕立ててみるために、
和裁をチケット制で教えてくれる梅田の六花というお店に通った。
そこでひと通りやってみたことで、
完璧ではないものの、
運針の技術もついたり、
着物を直したり、
何かまた作ったりする時にとても役に立った。
https://ricca.co.jp

今は着物のお直し相談はもっぱら藤崎さん。
たまたま
近くで単発で行ける和裁ないかなぁ
と検索していてヒットしたことがきっかけ。
今は新しく四条烏丸にできた京都経済センター1F、
大垣書店奥のきものステーション・京都でもしてくださっているので、
とっても行きやすくなった。

なんといっても、
ここどうしたらいいんやろ?
にさっと的確に気取らず教えてくきださるのが本当にありがたい。
自分で直せるってなんか大事だなぁと思う。


大学の学祭では、
センスの塊、妹プロデュースで
革小物やてまりのアクセサリーを出店したりもした。
友人や通りがかりの人が買ってくれて、
注文してくれてとっても嬉しかった。

研究室の先輩で革小物が好きな方が色々注文してくださったこともあった。
細かく形からサイズ、色、金具
なんかを打ち合わせて作っていく楽しさは
やっぱり自分のものを作るのとは一味違う楽しさ。

買ってくれたり、注文してくれたことももちろん嬉しいのだけど、
希望を聞いて調整したり、
色の組み合わせを選んでもらったり、
とそれぞれのほしいものを作れることが本当に嬉しいということも気づいた。

基本的に私がモノを作る原動力は
私自身がほしいモノが売っていない
あるいは作る方が安い
なんて思い。

ほしい手帳がなければ消しゴムハンコで作った中身を製本してみたり、
ちょうどいい鞄がなければ革を物色して作ってみたり、
普段の着物にさりげなく使える髪飾りがなければつまみ細工で作ってみたり。

そんなこんなで作ってきたものが、
「売りますよ ! 」
って言うと
「買います ! 」
って人がいることを知ったのは大きかった。

そして、
"作ってよって声、ウェルカム! "
って思っていたって、
こんなことできるよ、
作って欲しかったら作るよ
って発信しないと伝わらないんだなぁ。

ついでに「作ってよ!」って
1から考えなきゃいけないし、
アクションを起こさないといけないから、
かなりのエネルギーがいる。
だからこそ、
"すでに出来上がったものが、値段で価値を表して並んでいる"
という状況の方がモノの動きとしては早いし多いのだろう。


でも何だか、
私自身がそうなように
自分になるべくぴったりのものを使いたい。
そんな気持ちもまた大事にしていきたいのだ。






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