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#8「レストランで美味しい料理を出す」と同じくらい大切な事!

新しいレストランのオープンから携わる経験はこれからもないと思う。

しかも想像を軽く超える程の準備や情報収集、備品の用意など数えきれないくらいの忙しさ。

それには訳があった。
滋賀県の南草津にあるレストラン、立地的にも良いとは言えない場所でした。
ただオープンを迎えると、日本各地から沢山のお客様がご来店してきてくださる。
そこには「熟成肉」がある。店主の手当てする肉を目当てに🍖皆様お腹を空かせてやってくる。中には最寄りの駅から歩いてくる人も。
それほどに食べに行く価値があるレストランになっていた。
そこにしかない、そこに行く価値のある素材を使い、料理を作り、最高の状態で提供する。

それを実現できる環境で料理人としては「やりがい」しかない環境でした。
そんな時に店主がいつも言っていた言葉がある!

「美味しい料理を出すレストランはバックヤードもゴミ一つ落ちていない。」と!

その時は正直軽く考えていた。(今までも掃除は綺麗にしてきた自負もあつたので。)

レストランは「熟成肉の炭火焼き」がシグネチャーディッシュだったので毎日、炭を2箱は使い、多い時は3箱は使用していた。

炭火焼きのお肉はとても美味しい^_^

「ジューシー」で「炭の香り」がついたお肉を口に頬張ると「ガリッ」、と表面の焼けたところが歯に当たる!その後に鼻から抜ける炭の香り、
そして噛めば噛むほど肉の脂と旨味が追いかけてくる。
うーん🧐、「美味しい」!
しみじみ思う、体が求める。
本当にこんな美味しいお肉は何処を探しても他にはない!
「世界一のお肉」と今でも思う。
そんな思いを持ってお肉と向き合い、色んなお肉を触り、お肉の状態に合わせて焼けるようになった!
(自分が思うのが大事!)

お客様に出す時も自然と笑顔になっていた!^_^

もちろんお客様も笑顔でパクパクと食べている。

ただそこに行き着くまでは日々お肉を焼いて焼いて焼きまくる!
そして感覚を掴むまでは時間と労力をかなりかけた!
それだけ美味しい物を作るには、それをする準備と片付け(掃除)もそれなりにかかる。

炭を使用した人は分かると思いますが、「煤」が凄いんです。
換気扇のフード、壁、天井とありとあらゆるところに煤がつく。
それを一日でも放っておくとこれまた頑固な汚れになって落ちない!(肉の脂も一緒につくので!)

営業が終わって掃除にも時間をかけて一日の汚れを洗い流す!
「今日も一日、無事に終われたのはあなた(レストラン)のおかげです。」と心で感謝の気持ちを呟きながらゴシゴシと!

このように美味しい料理を出す事は経験、技術はもちろん、それと精神面(やり抜く)も必要!

それを支えるのも「整理、整頓、清掃、清潔」という「お客様をお迎えする心構え」が前提に
という事を本当の意味で教えていただきました。
日本各地からご来店いただけるお客様に対して、誠心誠意、出来る事を一生懸命やる!
それが「掃除」でした。

#9「地元に帰省して、新たなスタートが始まる」
〜「そのままでいる事の意味」〜
をお送りします!
これからも応援よろしくお願いします。

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