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李琴峰
2019年12月26日 04:36
僕が死のうと思ったのは誕生日に杏の花が咲いたからその木漏れ日でうたた寝したら虫の死骸と土になれるかな――中島美嘉「僕が死のうと思ったのは」(amazarashi作詞・作曲) いよいよこの日を迎えてしまった、この日まで生き延びてしまった―― 十代から二十代前半の私は、三十歳まで生きられればそれでいいと思っていた。 そのことを私より二年早く三十路に足を踏み入れた恋人に言うと、「昔の友