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もうイタリア人ということにしておこう

私はイタリア人です。
いや正確に言うと、私(の旅先での朝食)はイタリア人(のそれとほぼ同じ)です。

イタリア人の朝食と言えば「甘いパン」と「コーヒー(カプチーノ)」が基本のシンプルなものです。
私の旅先での朝食はまさにこんな感じなのです。
ただ、別にイタリアンテイストのお洒落な旅の朝を目指しているわけではありません。


朝からガッツリなんて無理ですよ…

旅先に限らず、私は普段から朝食はほとんど食べないか、食べてもほんの少量です。健康のためには朝からしっかりと食べたほうがよいのは重々承知しているのです。

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しかし、とにかく朝は食欲が湧かない…昔からこうなのでどうにもなりません。もし栄養士の方が読んでいたら、烈火のごとくお叱りを受けてしまうでしょうね。

でもとりあえず何かお腹に入れておかなければならなりません。
そこで「菓子パン」と「コーヒー」という最低限の選択になります。
「形だけ」見れば、完全にイタリア人の朝食です。

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このようにホテルで(豪華な)朝食を取らないことについて
「あなたは人生の半分くらいを損している!」
みたいなことをよく言われるのですが、こればかりは仕方ありません。
これからはもう「実は私はイタリア出身なんですよ」という大嘘で返そうと思います。


朝食よりも睡眠時間優先

そんなわけで、私は基本的にホテルの朝食付きプランを予約することはありません。朝から海鮮丼だとかローストビーフなんて重いものは私の食欲的に絶対無理です。

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各ホテルが朝食バイキングに力を力を入れて頑張っているのは分かっているのですが…

そこで私の予約は「素泊まり」1択となります。
もし自動的に無料朝食がついてくるホテルでも、基本的にはパスして食べません。

とにかく旅先ではとにかくギリギリまで寝ていたいのです!

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ギリギリのタイミングでゾンビのように起き出して、「イタリア式」の朝食をとります。
と言っても、前の晩にホテル近くのコンビニで買っておいた何の変哲もない菓子パンです。部屋に備え付けのポットでお湯を沸かしてインスタントのコーヒーを淹れます。
私にとってはこれで十分!

これら一連の動作は、身支度と荷物のチェックをしながら同時進行で行われます。こうして朝食会場に行かずに稼ぎ出した時間で、最後にちゃんとシャワーを浴びて朝の準備は完成です。


車窓を眺めながらだとなぜか食べられる!?

ホテルで何も食べずにチェックアウトする場合もあります。
それは早朝にホテルを出てからすぐに列車などで移動することが分かっている場合です。

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こういうときは乗り物の中で軽い朝食をとるのですが、ちょっと不思議なことが起こります。
車窓を眺めながらだとなぜか少しだけ食欲が湧いてくるのです。
といっても、ホテルで食欲レベル1ならば、車内ではレベル1.5~2に微増する程度なのですが。

そこで、駅近くにマクドナルドでもあればソーセージマフィンと紅茶。
運よくSUBWAYがあればBLTサンドとコーヒー。
イタリア人を抜け出して英米化した朝食へと若干のグレードアップをします。

余談ですが、もっと不思議なことに私が日本で1件だけ朝食バイキングを食べられるホテルが存在します。
それは釧路にある某ホテルなのですが、なんでここだけは大丈夫なのだろうと考えてみると…朝食会場が「トレインビュー」のホテルなのです。
釧網本線や花咲線を行く一両編成の列車たちを見ながらの優雅な朝食です。

このホテルは個人的に北海道で一番好きなホテルなので、いつか別の機会に書きたいと思います。


いつかイタリアで朝食を

よくイタリアの旅行記を読むと「朝食が質素過ぎてガッカリした…」なんて声が多数書いてあります。
確かに、日本のホテルの朝食バイキングや海外で標準的なイングリッシュブレックファストと比較すると、どうしてもショボく感じてしまうかもしれません、いや確かにショボいですよね。

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しかし、私ならそんな朝食でもいたって大満足ですよ!
いつの日か
「もしかして前世はイタリア人だったのかもしれない」
なんてアホなことを考えながら、
ローマやベネツィアのホテルで甘いブリオッシュをカプチーノで流し込む…
そんな朝の光景を妄想してみたりします。

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