幸せのイミテーション
幸せとは何なのか。
古今東西、人類普遍のテーマだろう。
僕が思うに幸せとは、
周りと比較することない、何の条件も必要ない、過去も未来も関係無いただ今この瞬間の安らぎ、それが幸せではないかと思っている。
少なくとも幸せの一つであることは間違いないと思う。
条件とは何か、それはお金だったり、友人恋人、家族だったり、大きな仕事だったり、健康だったり、
周りからそれを持っていたら羨ましがられるようなもののことだ。それらを持っていることで優越感を得ることもある。
でも、それらは必ず失うもの。
ある日突然かもしれないし、ずっと先のことでも決して永遠ではないことは確かだ。
お金が無くとも、病気があっても、それで自分を責める必要はない。周りと比較することは苦しむを産む大きな原因だからだ。
では、お金とか健康とかは偽り、
幸せのフェイクなのだろうか?
そういうわけではないと思う。
僕はこれらのことを、
「幸せのイミテーション」だと思う。
限りなく幸せに見える、幸せの模造品だ。
だが、模造品には模造品の意味がある。
お金や健康があれば分かりやすく安心を実感できるし、友人や家族がいれば楽しい時間も過ごせるだろう。
他人に対する優越感も、度を過ぎなければトラブルも起こさないだろう。
それらは間違いなく人生に彩りを与える。
もし、人間が生きていくためだけならば、
米やパンの炭水化物や、肉や魚、野菜だけを食べていればいい。
お菓子なんて生きていくことを考えたら、絶対に必要なものではない。
だけど、お菓子を口に入れたときの、あの甘味による幸福感は何とも言えない喜びを感じる。
大切なのは執着しないことだ。
お菓子も食べ過ぎれば、虫歯になったり肥満になったりで、健康に害を与える。
それを理解したうえで味わえばいい。
お金とか健康、家族も同じだ。
それは永遠ではなく、一時のもの、幸せの模造品であることを受け入れたうえで、ただこの瞬間を楽しめばいい。
永遠ではないことを知っているからこそ、大事にできるものもある。
イミテーションにはイミテーションの役割がある。
だけど、いつまでもイミテーションにこだわっていても仕方ない。
本当の幸せについても心を向けることを忘れないようにしたいものである。
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