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自在な意識の切り変え

同時にいくつもの作業をこなせる人は優秀だと言われている。

だけど、人は同時に二つ以上のものには意識が割けないと思っている。

AとB、二つの作業があったとして、
マルチタスクが出来る人のイメージは、

A―――――――――――――――――
B―――――――――――――――――

こんな風に、同時に二つのことが走っているように見えるのが、
これを、もっともっと拡大すると、

A― ― ― ― ― ― ― ― ―
B ― ― ― ― ― ― ― ― ―

こんな感じになっていると思う。
つまり、AとBが同時に走っているのではなく、
細かく、AとBが切り替わっているイメージだ。

マルチタスクの方がかえって集中力が落ちるという話を聞いたことがある。

だから、不安や心配が襲ってきたら、いかにそれから意識を切り離すかが大切になってくる。

怒りながら笑うことができないように、心配と安定は同時にできない。

だから、不安が襲ってきたら、
そこから10分でもいいので、別の何かに切り変えるものを用意しておくことだ。

読書でも音楽でも、動画でも、深呼吸でも瞑想でも、何でもいい。

重要なのは、不安を消そう消そうとしてそれらに取り組まないことだ。

それでは結局、不安とのマルチタスクになってしまう。

最初は難しいかもしれないが、これをやると意識が切り替わるという条件を自分の中で確立させてしまうと、これは大きな強みだ。

瞬時に切り変えができるのが人の心の能力だ。

もし、今どんなに悩んでいたとしても、この瞬間いきなり目の前にライオンが現れたらどうだろう?
たぶん、あなたの意識は悩みどころではなくなるはずだ。

これを意識的にできれば、
どんなに嵐が吹き荒れている海でも、自分のやり方次第で、次の瞬間には穏やかな海面にできるわけだ。

人の幸せとは、何かお金とか健康とか、何か外側の条件で作られるものではなく、自分で自分の心を完全にコントロールして、状況に応じて切り変えられるようになることを言うのかもしれない。

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