今笑うこと
今できることをする。
過去の後悔に飲み込まれたり、未来の不安に煩悶したりするのは、ただの執着であり、何もしていないに等しい。
それらは、ただ思考がグルグルと出口の無い迷路を走っているようなもので、
何かやっているような気にはなるが、ただ気がするだけで、やはり何もしていない。
過去のことはもうどうしようもないことで、未来のこともまだどうしようもないことだから。
結局人にできるのは、今どうするかだけだ。
今どうするかを選ぶことだけができることだ。
でも、何をしたらいいか分からないということもあるだろう。
そんな時でも、今、笑うか、笑わないかを選ぶことはできる。
お金が無くても、病気があっても、友だちや恋人がいなくても、厄介な上司や部下がいても、何も持っていなくても、重荷ばかり背負っていても、
笑うことを選ぶことはできる。
それは紛れもなく自分で選んで行動したことだ。
笑う門には福来ると言う。
いいことがあるから笑うのではない。笑うからいいことがあるのだ。
まあ、実際いいことが来るのかどうかは分からないかもしれないが、
それでも、笑ってる方が気分はいいものだ。
そして笑う時は、本気で笑うことを選ぶのが大切だ。
嘘でもいいから、その時だけは、自分は世界で一番笑うことのプロだ。一流だ。
そんなふうに思いながら笑うのだ。
いつだって大切なのは今を置いて他に無い。
だったら、自分にとって気持ちのいい方を選ぼうではないか。
それが何の条件も無く、全ての人が持っている権利である。
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