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ゴールデンウィーク振り返り

○京都写真祭
写真展、と違い、祭りというだけあって、素人の自分が思い描く写真の枠に収まりきれない新しい表現をたくさん見ることができた。その中の一つの展示で、作者自身と話をする機会に恵まれたが、誰もがスマホをもち、写真を撮れる時代の中で、窮屈さを感じている写真家は多いと思うとのことだった。そんな共通の感覚を持ち合わせる現代の写真家は、この写真祭を通じて出会った写真家と国境を超えて京都でつながり、これから一緒に何かやれないか模索していくらしい。そういう出会いの場としても機能しているあたり、京都という都市のもつ力は凄まじい。そして、アーティストにしろ、ビジネスマンにしろ、同じ志をもち、出会うべくして出会うと、物事が前に進むという当たり前の事実を目の当たりにして、改めて自分の仕事に没頭しようと思ったのであった。

○ゲームの魅力再発見
任天堂オンラインにも課金を再開、程よく酔うとゲームをしたくなるので、京都にもゲームバーを発掘、深耕中。ゲーム好きの友人と訪れることができたのは最高であった。自分も幼少期ゲームに魅せたれた人間の1人だが、その中でも任天堂派だったためか、今回のマリオの映画の感慨もひとしおであった。細かい演出の全てが愛おしく、続編が待ち遠しい。ゲーミフィケーションの強さはここ数年体感してきたが、改めてゲームの面白さや魅力に気づいたゴールデンウィークだった。自分もこのゲーム性の設計は人生レベルで意識していきたい。

○音楽の魅力再発見
出町座でBULEGIANTの上映をみた。過去一混み合う会場で、JAZZの魅力を再発見する。KOTOKOの20周年ライブにも足を運んだ。出会った頃と変わらぬ声質とファン層。安心感しかなく、京都にいながらして、高校生の頃の自分に戻ることができた。写真と音楽の相性も非常に良い。デニスモリスの写真や、ピンク・フロイドの音楽をベースにした写真展示、行く先々で開拓したカフェを彩る音楽。まだまだ辞められそうにない、

○ブランドの魅力再発見
ロエベやシャネル、ディオールなどなだたるブランドが、未来のブランドビジネスのために投資をしている。ブランドビジネスには元々興味があり、自身も取り扱っていたが、世界的なブランドともなると、全く違ったスケールで世界を変えることができる。自分はゼロから作っていく方が好きな人間ではあるが、すでにあるものを再定義して、世の中に価値創出していくのもゼロから作っていくのとは違った面白さ、難しさ、やりがいがあるのだろう。そんなブランドの持っている力を再発見した。

○寺社仏閣の面白さ再発見
久しぶりに寺社仏閣にも足を運び御朱印をいただくが、時折、乗り気な中の人が説法を聞かせてくれる。実は、これが御朱印めぐりの醍醐味だったりする。単純に寺が仕掛けるビジネスとしても面白いし、純粋にその寺社仏閣が世の中に何を伝えようとしているのかを知るのも勉強になる。東福寺では京都の若者を撮影した展示をみたが、寺はかつてはカルチャーが集積する出会いの場だったそうだ。今や、かなり形が変わってしまったが、これから若い世代がまた徐々に変えていくのかもしれないし、間違いなく、そのムーブは影響力のある京都から始まる
。ここ数年、コロナで動きが止まっていたと思うがいよいよ動きが本格化してくるので、寺社仏閣の動きにも注目していきたい。

○空白の大切さを痛感
上記のような自分自身の感覚を取り戻すには、心の余裕が必要で、その空白を取り戻す作業を最近、意識的にしている。いっぱいになった本棚の整理もその一つだし、目まぐるしく忙殺された半年をしっかり振り返る作業もその一つだ。戦略的小休止は自分のような人間にとっては今後も大きなテーマになりそうなので、注意していきたい。

○庭の魅力再発見
左京区に引っ越してきてから重森美玲のずっと気になっていたが、写真祭のおかげで深く知る機会に恵まれた。岡本太郎にも通じる点がある庭師で、昭和を代表する庭師なのだろう。一瞬で好きになった。なぜだか庭には昔から惹かれる。小学生の頃,職業体験で選んだのも近所の造園屋であったことにも関連しているのだろうか。新緑麗しいこの季節に、庭についても理解を深めたい。

○自分を乗せる技術
自分を面白い方向性に乗せる技術が磨かれている感覚がある。街ゆく人の服装から着想を得たり、街中で見かけた気になる路地や店にピンときて入ってみたら当たりだったり、ふと会話の流れから思いつきで連絡を取った友人と盛り上がって今後につながりそうな予定がたったり。人生、流されるがままに、もう三十路中盤に片足を突っ込んでいるが、楽しみながらここまでこれているのは、自分を乗せる技術のおかげかもしれない。これからも、うまく乗せて進んでいきたいな。

○結果、何かを作りたくなった
普段は気にしない感覚だが、多くの表現い触れる中で、自分も、ふと何かを作りたくなった。スノーボール作りもそうだし、ピアノも弾きたいと思いながら移住してきてから全く取り組めておらず、上記の空白を取り入れた上で、あいた時間で取り組みたい。というのを備忘録として記しておく。

有言実行が今年のテーマだ。

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