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街はHACKできるのか

Takuya Yamagata

注:先に書きます。書き終わったら4000字超えてました。本日は長いです()


皆さんは「モリラボ」をご存知でしょうか?
モリラボは北海道森町(以下「森町」)に2019年9月1日に誕生したグループです。

森町は第一次産業が盛んな街で、ITと言っても「『次は』そんな時代が来るかもしれないけど今は違うよね。」「ああ、マニアな人たちがちょっとやってるやつね」という風土が漂っていました。

そんな中でも、なんとなく街で、ITっぽいことやりたいよね、という思いで活動してきましたハウモリが、2018年に町内の小学校で開催した子供向けのプログラミング・ものづくり体験教室のイベント。

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「次」と言っていても、「今」行動を起こしていかなければ、「次」はこない。
誰にお願いされた訳でもないのに、謎の使命感から開催したイベントで、会津若松や東京からイケてる講師に来ていただき、それはもう素晴らしい会となりました。

本当にイベントとしては楽しく、素晴らしいイベントでしたが、ある気づきもありました。それは、外部から人を呼んで開催する、いわゆる「人材育成系イベント」には限界があるということです。さらに単発だけの開催だと、

イベント主催者のうぬぼれでしかない

ということです。
子供たちのためって、自分たちで言ってたけど、どこの誰のためなんだよ。主語でかいよ。

そんな気付きから2019年7月6日に開催した「人森一森」と言うイベント。

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子供たちにプログラミングや物づくりを「外部の人」に教えてもらうのではなく、「内部の人」が教えられるようになることが大事。要は、

子供たちに、高度では無くても、入り口を提供できる大人

を増やすことが重要だよねという考えのもとに開催されたイベントです。

手前味噌ではありますが、こちらのイベントも集まった人たちの熱量が高く(この時は町内だけではなく函館や埼玉(!)からも人が来た)とても良いイベントとなりました。(あれ、うぬぼれてる?)

この際に僕たちが感じたことは、絶対的に僕たちは「ものづくりやITに携わっている時間が少ない」「わくわくしたものづくりをしていない」という事でした。口だけだったということです。

これじゃあいつまでたっても子供たちにものづくりやプログラミングなんか教えられない。

僕たちが町をHACKして考え方とか行動変えて行こうぜ

僕がこれまで行ってきたハウモリという活動では、基本的に僕のやりたいことをやっていただけだったのですが、どうも今回は違う。あれ、むしろ僕が圧倒されているかもしれない。

参加者の中で、どんどんと、やるべやるべと話が盛り上がり、ついには自主的な勉強会の立ち上げをし、microbitやarduinoを使ってなにかものづくりをし、そのノウハウをためていこうという流れになりました。

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これが、自主勉強会「モリラボ」発足の瞬間です。
その後、せっかく勉強するなら、成果を残したい、人にみてもらいたい、もっと子供たちにITを使ったものづくりを身近に触れてほしい、あともう一つ重要なポイントがありました。

認知してもらいたい
(承認欲求強めw)

こんな不純な思いもありながら、どうせやるなら本気でやろう。もっとちゃんと立て付けをしよう。せっかくだったら、成果をいろいろなところに公表していこう。

よし地方版IoT推進ラボに申請してみて力試しだ
(思い込み強めw)

集まったメンバーが猪突猛進的な人たちばかりだったんですね。

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受理されちゃいました(笑)(※こちらにも記事があります。)

受理されたからには、とにかくいろいろなことに取り組みたくなります。
まず僕たちが目をつけたのは何十年と本当の意味で新しい展示がなかったのではないか?と考えられた「森町文化祭」。

「文化祭ってなんかアツくないっすか」
「文化祭に合うようなものつくって展示してみたくないっすか」
「競争したいっすよね」

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こんな話の流れから作成した、メタル盆栽。公民館にお願いに行き、実際に展示させてもらい、果たして人がみに来てくれるの...か...どうなの....か...!!

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来てくれちゃったんですね。僕たちもびっくりです。
2日間の展示で、みてくれた方の中には「森町でもこんなことやってる人たちいるんだね!」「こういうライトを町内で作っているなら買いたい!」というような声もいただけました。

こんなこと言われたら調子に乗っちゃうよなあ。

・・・

・・・・・・・

調子に乗りました(笑)

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もの作りの祭典「ヒーローズ・リーグ2019 MAIDリーグ2019」に僕らの取り組みを応募したところ、運良く決勝リーグに!!!なまら運がいいww

残念ながら入賞はできなかったものの、審査員のお二人から個人賞と

・街を巻き込めるというところ。「個」とテクノロジーのインタラクティブから、「街」ぐるみで巻き込めんでいる行動が素晴らしかった。
・今後「街」全体をメディアとして捉えて、表現を当てはめていくことが期待されるのではないか。

という講評をいただくこともでき、僕らのやっていることに対する大きな自信をいただくことができました。もう最高の褒め言葉。
もっといろんなことやりたい!!文化祭だけでは物足りない!!

そこで次に目をつけたのは「もりっこフェス(正式名称もりっこまつり)」です。

「もりっこフェス」は森町の子供のために開催されるイベントで、僕が小さな頃から行われていました。(僕のころは正式名称が「もりっこフェスティバル」だったはずなんだよなあ)

「森町のこども達が、普段生活していたらあんまり見ることが無いものを見せちゃおうぜ」と、いろいろ案を練りました。そして、妙案。

他力本願だ!!

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僕たちラボメンとしてはなけなしのお小遣い()をはたいて「3Dプリンタ」をこの日の為に購入。それを展示。ただ、これだけでは足りないし、もっと面白いもの、森町で今までやったことがないようなことをやってもらいたい。その為にはやっぱり他力本願。こういうとこだぞ。モリラボ。

ただ、前回と違い、全く他の地域の方に全てをおまかせするのではなく、あくまでプログラムの一環としてお願いできるようになったのはかなり発展的だったと思います。

何を誰にお願いしたのかと言えば、「ヒーローズ・リーグ2019 MAIDリーグ2019」で知り合いになった、審査員の水田さんとデザイニウムさんに相談し子供向けワークショプ(LEDを利用したアクサリーづくり)と「モーションセンサーを利用したかけっこゲーム」の提供を受けられることになりました。

しかも水田さんに至ってはワークショップの講師として森町まで来てくれるっていう話に。ありがてえ。結果として

・3Dプリンタの展示
・モーションセンサーを利用したかけっこゲーム
・LED+レジンを利用したアクサリーづくり

を出展することとなりましたが、当日たくさん人が来てくれるのか。とても不安でした。

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結果大盛況。

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光るレジンアクセサリー作りも、かけっこゲームも、「ちょっとちょっとおじちゃんたちの声きこえてるー??」というくらいの大盛況。びっくりしちゃいました。

森町の小中学生はおよそ1000人くらいと言われていますが、ラボのブースだけでも、レジンワークショップ60名、かけっこゲームには230名の子供たちが参加。
来場者数はもっともっと来ていたと思われ(あまりにブースに人が来すぎて、ワークショップ中頭をちゃんとあげて周りを見る暇がありませんでした。嬉しい悲鳴)ます。

また、3Dプリンタ展示やLED+レジンワークショップには、お父さんお母さんも興味しんしんで、「これは、どうやったら覚えられるのか」「どこにいけば使えるのか」などの質問も相次ぎ、モリラボの柱でもある「町内でのIT人材育成」に興味を持ってくださった方も多くいらっしゃいました。やったぜ!!

しかし、これからもっともっとやっていくぜ!!と言った矢先のコロナ禍です。

しばらくラボの活動もできず、ものづくりもできず、あつまれず、町内のイベントもことごとく中止に。
もう、今年はラボとしての活動もなにもかもできないかな・・・

・・・

そんななか、9月のある日連絡が来ました。

すこし、子供たちになにかやってあげたいので、モリラボさん協力してくれません?

町の教育委員会でした。
文化祭やもりっこフェスなど、僕らが急に行って、出させてくれ!!と言っていた町の教育委員会。

本当は迷惑だったかもしれないですが、それでも僕たちの活動を見てくれてて、面白がってくれているだろうとは想像していましたが・・・どうやら本当に面白がってくれていたようです。とっても嬉しい。オーダーは

子供達にものづくりの面白さを伝えたい

よしきた。ただし、時期的にも密着することはできない。普段よりも時間は短い。いわゆるソーシャルディスタンシングも大事。できることはなにか。

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木!!

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シーグラス!!

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LED!!!

これらを使って、ちょっとだけITっぽさ(笑)も残しつつ、ものづくりをしてもらおう!!モリラボ立ち上がりました。

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久しぶりのイベントで緊張の面持ちのラボメンたちを尻目に

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子供たちはものづくりに夢中に。

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発想が自由でやばい。

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かなり綺麗。

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キラキラだー

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そしてただいま森町公民館1階ロビーで作ったものを展示中です。

・・・

これまで経験のしたことが無い状況下の中

子供達に何か楽しさをを伝えたい

こんな大切な機会に僕たちモリラボを思い出してもらい、オーダーをいただけたのはとても幸せです。

僕らは、どこかに頼まれた訳でもありませんし、大志があるわけでも(目標はあるにしても)ありません。

ITと言っても「『次は』そんな時代が来るかもしれないけど今は違うよね。」「ああ、マニアな人たちがちょっとやってるやつね」

大多数の町の中がこんな考えの中でも、新しい発想だとか、機会をちょっとだけでも増やしたいなあという気持ちでいろいろやってきました。

それでも、なにかをやり続けていけばこんなこともあるんだなあとしみじみ感じています。

何か僕たちがやり切ったぜ! と思うまではずっといろんな「なにか」をやり続けると思いますが、ラボ発足大体1年で

『町をHACKする』

ことの第一歩は踏み出せたのでは無いかなあと思います。


地元でたくさん頑張っている方々、いろんな気持ちを持ちながら何かをやろうとしている方々、そしてそれらが昔ながらの何かに阻まれ、実現できない方々。気持ちとってもわかります。僕らもそうでしたし、今もそうです(別の案件では)。

でも、僕らもあきらめは悪い方で、かつ、失敗は失敗では無いと思いがちです。いつまでもクヨクヨしないってことと、成功するまでやってれば

『町だって本当にHACKできる』

んじゃないかなあって思い始めました。運がいいってこともあると思いますが、きっと運も回ってきたときにつかめればいいんですよね。たぶん。

少しづつ大人になってきて、大きなお友達化してきた僕たちですが、もっともっと自由な発想から学び、子供たちから、「あのおっさんたちマジやべえ」って(尊敬の念を込められて)真顔で言われるようになりたいですね(笑)

できるかも、できないかもしれませんが、なんとなくスタート地点には立てたのかもしれません。

じゃ、次のアイデアを実現していきましょ。


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