見出し画像

ランニング後のケア~入浴<冷水浴<交代浴そして・・・~

 ランニング後に入浴される方は多いと思います。

 汗を流す、体を洗うのが主目的とは思うのですが、じっくり湯舟に浸かっていると、疲れが吹き飛ぶ感じがすると思います。
 実際、ランニング後のケアとして入浴はどうなのでしょうか。

1.入浴は暑熱馴化としての効果はあり。

 ランニングと入浴・温水浴について文献検索をすると、全くヒットしません。ですが暑熱馴化の効果があるとした文献はいくつかあります。
 いずれも気温18~19度の環境での運動後、すぐに40度のお湯につかることで、その後暑熱馴化が高まったとあります(1)(2)

 段々涼しくなってきました。夏場培った暑熱馴化は失われつつあるので、本番のレースの日が暑くなりそうな時、練習後に入浴するとよいかもしれません。

 ですがリカバリーとしての文献は、ほとんどありません。

2.リカバリーは、入浴より冷水浴、そして交代浴

 入浴とランニングのリカバリー効果の文献はありませんが、交代浴の文献のなかで温水浴(入浴)も書いてあるものなら見つけられます
 それをみると少数ながら研究はされているようです。ですが、筋崩壊の抑制・抗炎症の効果とも、良くも悪くもなし・・・という事のようです。
 それよりも、脚だけでよいので冷水浴、できれば交代浴がよいようです。

入浴①

 もし水浴できる環境であれば、脚だけでも水浴し、入浴と交互に繰り返すのがよさそうです(3分おきに3-4回)。
 水浴できなくても、シャワーで水をかけるだけでもよいとのことなので、長距離を走ったあと、ポイント練習後に実戦してみてはいかがでしょうか。

3.それよりも全身凍結療法(クライオセラピー)

 同文献には、炎症を抑える効果は交代浴より強い、クライオセラピーというのがみられます。

入浴②

 凍結療法と言われるリカバリー方法で、クリスチアーノ・ロナウドやウサイン・ボルトが使用していたことで注目されました。あの十条にある、国立スポーツ科学センターにもあるという噂です。美容効果もあるとのことで、一般の人にも静かなブームになっているそうです。
 銀座では美容目的の凍結療法の施設もあり、そういう施設のホームページを見ると、概要が分かると思います(怪しいものも結構あるという噂です。海外では死亡報告もあります)。

 そしてランニング後リカバリーとしての効果はどうなのか。 クライオセラピーの一番新しい文献の結果を掲載します。筋の崩壊抑制効果も、抗炎症も、運動能力向上の効果としても優秀なようですね。

入浴③

 値段の面の問題はありますが、今後益々注目を浴びそうですね(1回2-3万円!?)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?